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【バスケW杯】「彼が紛れもなくエース」ドイツ戦の大逆転劇の立役者エドワーズをカーHCが絶賛!<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.08.21

開幕目前のワールドカップ、アメリカ代表のエースはエドワーズが務めることになりそうだ。(C)Getty Images

 現地時間8月20日(日本時間21日、日付は以下同)、アメリカ代表はアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビでドイツ代表とのエキシビジョンゲームに臨んだ。

 ここまで4戦無敗のアメリカだったが、この日はデニス・シュルーダー(トロント・ラプターズ)を中心に、フランツ・ヴァグナー、モリッツ・ヴァグナー(いずれもオーランド・マジック)、ダニエル・タイス(インディアナ・ペイサーズ)らがバランス良く加点するドイツに苦戦。

 46-54の8点ビハインドで試合を折り返すと、第3クォーターもドイツの猛攻を許し、残り3分51秒の時点で55-71まで差が拡大。16点ものビハインドを背負うことになる。

 それでも、直後のポゼッションでタイリース・ハリバートン(ペイサーズ)の長距離砲が決まると、そこからアメリカが反撃に転じて73-77と、4点差に縮めて最終クォーターを迎える。そして残り5分18秒にアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)の3ポイントで同点に追いつき、同2分15秒にミカル・ブリッジズ(ブルックリン・ネッツ)の長距離砲で逆転。その後リードを許さず、アメリカが最終スコア99-91でドイツを撃破した。
 
 ドイツはF・ヴァグナーの17得点、10リバウンド、2スティール、シュルーダーの16得点、10アシストなど計6選手が2桁得点をマークしたのに対し、アメリカは3選手のみ。だがハリバートンが16得点、3アシスト、オースティン・リーブス(ロサンゼルス・レイカーズ)が16得点、2スティールと奮戦した。

 そしてエドワーズはエキシビジョンゲーム5戦のうち、4試合でチームトップの得点をマーク。この試合で22歳のガードは4本の3ポイント、フリースロー8本をノーミスで決めるなど計34得点に6リバウンド、2アシスト、2ブロックの大暴れを見せ、豪快なダンクも叩き込むなど殊勲の働きでアメリカを5連勝へと導いた。

 ウルブズのオールスターガードの大活躍に、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)は「彼が紛れもなくエースだ。彼もそのことはわかっている。だが今ではチームも認識しているし、それにファンもそのことを見たはずだ」と舌を巻いた。
 
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「超エキサイティングだった」とエドワーズ