バスケW杯

バスケ日本、48年ぶり自力での五輪出場決定!3勝2敗、史上初の勝ち越しでW杯をフィニッシュ<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.09.02

渡邊雄太を中心とした一丸の勝利で、日本がパリ五輪出場権を掴み取った。(C)FIBA

 日本代表"Akatsuki Japan"が、悲願を達成した。

 9月2日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」順位決定戦第2戦で、FIBAランキング36位の日本代表(グループE3位)は同64位のカーボベルデ共和国(グループF3位)と対戦。80-71で勝利し今大会のアジア最上位が確定したことで、来年のパリ五輪の出場権を獲得した。

 勝てば48年ぶりに自力での五輪出場が決まる大一番。日本は過去2戦と同様、河村勇輝、比江島慎、馬場雄大、渡邊雄太、ジョシュ・ホーキンソンの5人でスタート。ホーキンソンのフリースローで先制すると、渡邊もファウルを受けながら強烈なダンクを叩き込むなどエンジン全開で臨むも、相手も粘りを見せて17-19の2点ビハインドで第1クォーターを終える。

 続く第2クォーター、日本の攻撃が爆発する。口火を切ったのはホーキンソンだ。ゴール下の得点にブロックショット、3ポイントと持ち味の多彩さを発揮し、日本にリードをもたらす。

 すると期待の22歳コンビも躍動。河村が鋭いドライブで敵陣を切り裂き連続得点をあげれば、富永啓生も残り約5分からの70秒間で3本の3ポイントを突き刺し、50-37と13点をリードして折り返した。
 
 後半も日本の猛攻は止まらない。馬場が速攻でダンクを叩き込むと、ホーキンソンの3点プレー、途中出場の富樫勇樹と富永の連続3ポイントがヒット。相手のタイムアウトを挟んで再びホーキンソンと富永の3ポイントが決まって、73-55と18点差をつけて第3クォーターを終えた。

 第4クォーター、日本は開始から7分12秒間にわたってノーゴールと突如攻撃が停滞し、その間に13失点と差を5点まで縮められる我慢の時間帯に。残り2分48秒に比江島のフリースローで久々の得点をあげるも、残り1分をきって差は3点。それでも49.9秒にホーキンソンが値千金のバスケットカウントをもぎ取ると、残り20秒にはダメ押しの3ポイントが決まって勝負あり。苦しい展開をチーム一丸で耐え、勝利を掴み取った。

 日本はホーキンソンがチーム最多の29得点、7リバウンド、4アシスト、4ブロックと獅子奮迅の働き。前半シュート成功率100%(FG6/6、3ポイント4/4)で16得点をあげた富永が22得点、河村が14得点、8アシスト、3スティールをマーク。渡邊は5得点にとどまったものの、ホーキンソンとともに40分間フル出場で10リバウンド、1スティール、2ブロックと献身的にチームを支えた。

 日本がW杯(旧・世界選手権含む)で3勝をあげたのは出場6大会目にして初。さらに今大会は通算3勝2敗と初めて勝ち越しでフィニッシュした。2024年夏、パリ五輪でさらに強くなった日本代表が見られることだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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