バスケW杯

【バスケW杯】「アグレッシブにやり続けただけ」イタリア戦で躍動したブリッジズがチームメイトに感謝「みんなのお陰」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.09.06

ブリッジズはイタリア戦で7割以上の確率でシュートを決め、今大会最多の24得点を叩き出した。(C)Getty Images

 9月5日、アメリカ代表はFIBAバスケットボールワールドカップ2023の準々決勝でイタリア代表に100-63で快勝。前回大会は準々決勝でフランス代表に、順位決定戦でもセルビア代表に敗れて7位に終わっており、2大会ぶりにベスト4入りを決めた。

 3日のリトアニア代表戦を104-110で落とし、今大会初黒星を喫したアメリカだが、イタリア戦ではフィールドゴール成功率53.7%、3ポイント成功率47.2%とショットが好調。2日前の敗戦から37点差の快勝と、見事な挽回を見せた。

 この日ヒーローとなったのは、ブルックリン・ネッツでトップスコアラーを務めるミケル・ブリッジズ。直近2試合でも2桁得点を残していた27歳のウイングプレーヤーは、フィールドゴール成功率72.7%(8/11)、3ポイント成功率66.7%(4/6)の大当たりでゲームハイの24得点に7リバウンド、2スティールを奪った。

「僕はアグレッシブにやり続けただけ。あと今夜の僕はリバウンド面でも集中していた。この大会を通じて苦しんでいたことでもあったからね」とブリッジズ。

 アメリカではブリッジズのほか、タイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)が18得点、4リバウンド、5アシスト、3スティール、オースティン・リーブス(ロサンゼルス・レイカーズ)が12得点、4リバウンド、3アシストを記録し、チーム全体で51リバウンドを奪い、イタリア(33本)を圧倒してみせた。
 
 自身のショットが好調だった点について「チームメイトのお陰だよ。みんなが僕のことを見つけてくれた。それが一番重要なこと。彼らに感謝している」と謙遜したものの、ともに先発陣に入り、ビラノバ大時代のチームメイトでもあるジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)はこう話す。

「彼は信じられない男だ。約10年前に初めて会ってから、僕はずっと彼のことを見てきた。彼が進化してきた過程、毎日練習して自身のゲームを磨いてきたから、それを目の当たりにできたのはありがたいことさ。彼の友人であることを嬉しく思う」

 攻守に秀でた2ウェイプレーヤーは、NBA入りからプレーオフも含めて全試合に出場し続けているタフガイでもある。自身初のワールドカップについて「最高さ。ファンも、大会自体も素晴らしいよ。今この位置にいることができて感謝している。ただ、僕らの仕事はまだ終わっていない。9月11日にホームへ帰る時、金メダルを首にかけていたらもっと楽しめると思う」と、大会制覇を目標に掲げていた。

 アメリカが準決勝で対戦するのは、6日に行なわれるドイツ代表とラトビア代表の勝者。準決勝は8日、決勝戦と3位決定戦は10日に開催される。バスケ大国は2大会ぶりに世界の頂点に立ち、笑顔で大会を終えられるか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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