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「ジャージーを台無しにしないでくれ」。ブランソンが幼少期に“神様”ジョーダンのサインを拒否!父リックが当時を回想<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.09.26

幼少期に“神様”ジョーダンからのサインを拒否したブランソン(左)。現在もこのことを後悔しているという。(C)Getty Images

 昨夏にダラス・マーベリックスからニューヨーク・ニックスへ移籍し、初年度から自己最多の平均24.0点、6.2アシストの活躍を見せ、チームを2年ぶりのプレーオフ進出に導いたジェイレン・ブランソン。

 27歳のレフティーは、ルカ・ドンチッチやトレイ・ヤング、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーと同じ2018年ドラフト組。ただ、彼らが1巡目の上位で指名されたのに対し、2巡目33位とプロ入り時の期待値は決して高くなかった。

 しかし年を重ねるごとにスタッツを伸ばし、今夏にはワールドカップのアメリカ代表メンバーに選ばれるなど、ここ数年で大きく評価を上げている。

 NBAで順調にキャリアを積み重ねているブランソンだが、幼少期の2002年のある出来事を今でも後悔しているという。

 ジェイレンの父であるリック・ブランソンは、1990年代後半から2000年代にニックスやシカゴ・ブルズなどでプレーした元NBA選手。193cm・86kgのポイントガードとして9年間で8球団を渡り歩き、平均3.2点、2.6アシストと際立った成績は残せなかったが、2年目の1999年にはニックスでパトリック・ユーイング、ラトレル・スプリーウェル、アラン・ヒューストンらと共闘し、NBAファイナルを経験した。

 そんななか、現地時間9月25日(日本時間26日)に『ESPN』のオーム・ヤングミスク氏が、現在はニックスでアシスタントコーチを務めているリックから聞いた、ジェイレンの少年時代のエピソードを明かした。
 
「父の試合を観戦する時、ジェイレンはいつもそのチームのジャージーを着ていた。リック・ブランソンは多くのチームでプレーしてきたが、当時はワシントン・ウィザーズでプレー(実際にはブルズに在籍)しており、ジェイレンはマイケル・ジョーダンの23番の新品のジャージーを着ていった。

 リックはジェイレンをロッカールームに連れていき、(当時ウィザーズ・アシスタントコーチの)パトリック・ユーイングに紹介すると、ユーイングはこう言った。『マイケル・ジョーダンにサインしてほしいかい?』とね。

 すると、マイケルがやって来て、『ジャージーにサインしてほしいか?』と言った。(でも)5歳のジェイレンはジョーダンのことを知らなかったんだ。『嫌だ。ジャージーを台無しにしないでくれ』と言ったんだ。現在も彼はそのことを後悔しているよ」

 当時のジョーダンは39歳。全盛期は過ぎたとはいえ、世界的人気を誇るスーパースターだった。"バスケットボールの神様"にとっては、サインを断られたことはもちろん、その少年が数年後にNBA選手になるとは思ってもみなかっただろう。

構成●ダンクシュート編集部

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