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“元ドラ1”エイトンを放出したサンズ。昨季から続く大型補強で2021年のファイナル経験者はブッカー1人に<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.09.29

今夏にポール(左)とエイトン(中央)を放出したことで、2021年のファイナル経験者はブッカー(右)1人となった。(C)Getty Images

 現地時間9月27日(日本時間28日)、フェニックス・サンズはデイミアン・リラードを含めた三角トレードで、2018年のドラフト1位で指名したディアンドレ・エイトンをポートランド・トレイルブレイザーズへトレード。見返りとしてブレイザーズからユスフ・ヌルキッチ、ナシール・リトル、キーオン・ジョンソン、ミルウォーキー・バックスからグレイソン・アレンを加えた。

 今夏はサンズにとって激動のオフとなっている。5月にモンティ・ウィリアムズHC(ヘッドコーチ)と決別し、20年にロサンゼルス・レイカーズを優勝へ導いたフランク・ヴォーゲルを新HCに招聘。さらにトップアシスタントのケビン・ヤングを残留させ、ユタ・ジャズでアシスタントGM(ゼネラルマネージャー)を務めていたデイビッド・フィッツデールをアシスタントコーチとして引き抜いた。

 補強では6月に司令塔のクリス・ポールをワシントン・ウィザーズ(その後ゴールデンステイト・ウォリアーズに加入)へ送り、ブラッドリー・ビールを獲得。7月のFA戦線ではエリック・ゴードン、渡邊雄太、ボル・ボルらと契約した一方で、20年から3年間ポールのバックアップを務めたガードのキャメロン・ペインをサンアントニオ・スパーズにトレード(その後解雇)した。

 また、チームは今年2月にケビン・デュラントを獲得するため、ミケル・ブリッジズ、キャメロン・ジョンソンをブルックリン・ネッツへ放出している。昨季開幕時のスタメンはポール、デビン・ブッカー、ブリッジズ、ジョンソン、エイトンの5人だったが、わずか1年で4人が退団。控えメンバーも含め、2021年のNBAファイナル経験者はブッカー1人に。

 今夏に退団した選手はポール、エイトン、ペインら計7人。在籍9年目を迎えるブッカーに次ぐ古株は21年に2WAY契約で加入したイシュ・ウェンライトの3年目と、1年前とはほぼ別のチームとなった。

 21年のファイナルメンバーと、現在のロスターは以下の通りとなっている。
 
■2021年ファイナルメンバー ※カッコ内は現所属、チーム名は略称
クリス・ポール(ウォリアーズ)23年退団
デビン・ブッカー
ミケル・ブリッジズ(ネッツ)23年退団
ジェイ・クラウダー(バックス)23年退団
ディアンドレ・エイトン(ブレイザーズ)23年退団
キャメロン・ペイン(FA)23年退団
トーリー・クレッグ(ブルズ)22年退団
キャメロン・ジョンソン(ネッツ)23年退団
フランク・カミンスキー(海外リーグ)22年退団
ダリオ・シャリッチ(ウォリアーズ)23年退団
ジェボン・カーター(ブルズ)21年退団
ジェイレン・スミス(ペイサーズ)22年退団
アブドゥル・ネイダー(FA)22年退団
タイ・ション・アレキサンダー(FA)21年退団
ラングストン・ギャロウェイ(海外リーグ)21年退団
イートワン・モア(FA)21年退団
HC:モンティ・ウィリアムズ(現ピストンズHC)23年退団

■現ロスター 
ブラッドリー・ビール(NEW)
デビン・ブッカー(在籍9年目)
ジョシュ・オコーギー(在籍2年目)
ケビン・デュラント(在籍2年目)
ユスフ・ヌルキッチ(NEW)
エリック・ゴードン(NEW)
グレイソン・アレン(NEW)
デイミオン・リー(在籍2年目)
渡邊雄太(NEW)
ボル・ボル(NEW)
ドリュー・ユーバンクス(NEW)
チメジー・メトゥ(NEW)
キーオン・ジョンソン(NEW)
ケイタ・ベイツ・ジョップ(NEW)
ナシール・リトル(NEW)
ジョーダン・グッドウィン(NEW)
イシュ・ウェンライト(在籍3年目)
セイベン・リー(在籍2年目) 
ユドカ・アズブーキー(NEW)
HC:フランク・ヴォーゲル(NEW)

構成●ダンクシュート編集部

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