ブルックリン・ネッツのニック・クラクストンはキャリア4年目の昨季、76試合の出場でいずれもキャリアハイとなる平均12.6点、9.2リバウンド、1.9アシスト、0.9スティール、2.5ブロックを叩き出した。
さらに、フィールドゴール成功率でリーグトップの70.5%、制限区域内では80.5%(330/410)と驚異的な確率を記録し、充実したシーズンを送った。
チームは今年2月にカイリー・アービングをダラス・マーベリックス、ケビン・デュラントをフェニックス・サンズへ放出するなどロスターを大幅に入れ替えたものの、イースタン・カンファレンス6位の45勝37敗(勝率54.9%)でシーズンを終え、5年連続でプレーオフへ進出。
ファーストラウンドでフィラデルフィア・セブンティシクサーズにスウィープ負け(4連敗)を喫したが、2人のスーパースターが退団しながら大崩れしなかったのは、途中加入のミケル・ブリッジズ、スペンサー・ディンウィディー、キャム・ジョンソンの活躍はもちろん、211㎝のサイズを武器にゴール下で身体を張ったクラクストンの働きも大きかった。
ただ、最優秀守備選手賞の投票でクラクストンは9位タイの7ポイント、オールディフェンシブチームの投票ではセンターとして3位の25ポイントに終わった。
10月9日(日本時間10日、日付は以下同)、クラクストンは米メディア『SNY』はこの一件について次のように語っている。
「あれにはめちゃくちゃムカついた。KD(デュラント)とカイリーの移籍後、僕の名前は一気に消えていった感じだった。僕はオールディフェンシブチーム入りすることを奪われたんだ。僕の数字は素晴らしかったし、(選出に必要とされる)項目もクリアしていた」
昨季のクラクストンは平均ブロックでリーグ2位、ディフェンシブ・レーティングでリーグ6位の108.3を記録。リムプロテクターを務めつつ、ペリメーターも難なくカバーし、ジャック・ヴォーン・ヘッドコーチからの信頼も厚かった。
毎年着実に成長を続ける24歳のビッグマンは、昨季の悔しさを晴らすべく燃えている。
「あれが僕を突き動かしたことは間違いないね。それを続けていかないといけない。自分のため、そしてチームに対して僕の能力を証明する準備はできている」
今季のネッツのスタメンは208㎝・109㎏のベン・シモンズとディンウィディーがバックコートを結成し、ブリッジズとジョンソンがフォワード、センターにクラクストンが入ることが予想される。
ディンウィディーを除く4選手は、守備で複数のポジションをカバーできる。そのなかでクラクストンがディフェンシブアンカーを務めることができれば、オールディフェンシブチーム入りのチャンスは十分あるはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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ただ、最優秀守備選手賞の投票でクラクストンは9位タイの7ポイント、オールディフェンシブチームの投票ではセンターとして3位の25ポイントに終わった。
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昨季のクラクストンは平均ブロックでリーグ2位、ディフェンシブ・レーティングでリーグ6位の108.3を記録。リムプロテクターを務めつつ、ペリメーターも難なくカバーし、ジャック・ヴォーン・ヘッドコーチからの信頼も厚かった。
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ディンウィディーを除く4選手は、守備で複数のポジションをカバーできる。そのなかでクラクストンがディフェンシブアンカーを務めることができれば、オールディフェンシブチーム入りのチャンスは十分あるはずだ。
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