10月16日(日本時間17日)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズは敵地バークレイズ・センターでブルックリン・ネッツを127-119で下し、プレシーズンゲーム初勝利(1勝2敗)を手にした。
チームにトレードを要求しているジェームズ・ハーデンに加え、ジョエル・エンビードやPJ・タッカーらが欠場するなか、新加入のケリー・ウーブレイJr.がゲームハイの21得点に4リバウンド、4アシスト、2スティール、2ブロックとオールラウンドな活躍を披露。
さらにトバイアス・ハリスが18得点、9リバウンド、ポール・リードが18得点、5リバウンド、ディアンソニー・メルトンが15得点、8リバウンド、10アシスト、4スティールと続いた。
今夏にドック・リバースを解任し、新指揮官にニック・ナースを迎えたチームは、ウーブレイJr.のほか、35歳のパトリック・ベバリー、36歳のダニー・グリーンらをロスターへ加えた。
ベバリーは2017年にハッスル・アウォード、2014、17、20年にオールディフェンシブチームに選ばれた経験があるように、守備力に定評がある選手。188㎝・82㎏のコンボガードはチームの盛り立て役もこなし、ネッツ戦では6得点、4リバウンド、3アシストで勝利に貢献した。
去就未定のハーデンを戦力に含まない場合、今季のシクサーズはタイリース・マキシー、メルトン、ベバリー、ウーブレイJr.でバックコートを回していくこととなる。十分戦えるメンバーではあるものの、長丁場のシーズンを考慮すると、もう1、2枚ローテーション入りできる選手がほしいところだ。
そこで期待がかかるのは、3年目のジェイデン・スプリンガーだ。キャリア2年間で平均2.4点と目立った成績を残せずにいる21歳のシューティングガードについてベバリーはこう話していた。
「あの激しいプレーだな。彼を見ていると、自分自身のことをよく思い出すんだ。大きく前進しなくたっていい。このリーグで進歩を続けていくこと。毎年、しっかりと積み上げていくことだ。ここへ来てからは、毎日彼を指導するのが俺の義務だと思っている」
193㎝・92㎏のスプリンガーは、ボストン・セルティックスとのプレシーズンゲームでジェイソン・テイタムのダンクをブロック。ネッツ戦では11得点、5リバウンド、3スティール、1ブロックと上々のパフォーマンスを見せた。
「俺は耳元で囁くようなタイプじゃない。試合への準備やゲームプランに対してアタックして手本を見せていくのが俺のスタイルだ」と語るベバリーは、今後も14歳年下のスプリンガーに同じように接していくという。
シクサーズは昨季ディフェンシブ・レーティングでリーグ8位(112.7)に入ったが、ベンチにベバリー、スプリンガーというエナジー溢れるディフェンダーが控える今季は、さらに厄介なチームと化すかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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さらにトバイアス・ハリスが18得点、9リバウンド、ポール・リードが18得点、5リバウンド、ディアンソニー・メルトンが15得点、8リバウンド、10アシスト、4スティールと続いた。
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ベバリーは2017年にハッスル・アウォード、2014、17、20年にオールディフェンシブチームに選ばれた経験があるように、守備力に定評がある選手。188㎝・82㎏のコンボガードはチームの盛り立て役もこなし、ネッツ戦では6得点、4リバウンド、3アシストで勝利に貢献した。
去就未定のハーデンを戦力に含まない場合、今季のシクサーズはタイリース・マキシー、メルトン、ベバリー、ウーブレイJr.でバックコートを回していくこととなる。十分戦えるメンバーではあるものの、長丁場のシーズンを考慮すると、もう1、2枚ローテーション入りできる選手がほしいところだ。
そこで期待がかかるのは、3年目のジェイデン・スプリンガーだ。キャリア2年間で平均2.4点と目立った成績を残せずにいる21歳のシューティングガードについてベバリーはこう話していた。
「あの激しいプレーだな。彼を見ていると、自分自身のことをよく思い出すんだ。大きく前進しなくたっていい。このリーグで進歩を続けていくこと。毎年、しっかりと積み上げていくことだ。ここへ来てからは、毎日彼を指導するのが俺の義務だと思っている」
193㎝・92㎏のスプリンガーは、ボストン・セルティックスとのプレシーズンゲームでジェイソン・テイタムのダンクをブロック。ネッツ戦では11得点、5リバウンド、3スティール、1ブロックと上々のパフォーマンスを見せた。
「俺は耳元で囁くようなタイプじゃない。試合への準備やゲームプランに対してアタックして手本を見せていくのが俺のスタイルだ」と語るベバリーは、今後も14歳年下のスプリンガーに同じように接していくという。
シクサーズは昨季ディフェンシブ・レーティングでリーグ8位(112.7)に入ったが、ベンチにベバリー、スプリンガーというエナジー溢れるディフェンダーが控える今季は、さらに厄介なチームと化すかもしれない。
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