NBA

「チーム全体でお互いを信じてやらなきゃいけない」セルティックスの名脇役ホワイトが語るディフェンスの重要性<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.10.17

ホワイトはセルティックス2年目の昨季、自身初のオールディフェンシブチームに選出された。(C)Getty Images

 2014年から毎年プレーオフに進出し、2022年にNBAファイナル、昨季はカンファレンス決勝まで勝ち進むなど、リーグ屈指の強豪として知られるボストン・セルティックス。

 現在の中心選手はジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンの2人だが、今オフにチームは221㎝のビッグマン、クリスタプス・ポルジンギス、万能ガードのドリュー・ホリデーの獲得に成功し、今季は2008年以来18度目の優勝が手の届く位置にいる。

 そんなタレント集団を陰で支えているのがコンボガードのデリック・ホワイトだ。2017年にサンアントニオ・スパーズでキャリアをスタートさせた29歳は、2022年2月のトレードでセルティックスへ加入した。

 昨季は82試合(先発70試合)にフル出場して平均12.4点、3.6リバウンド、3.9アシスト、0.9ブロックをマーク。通算76ブロックはガード選手ではリーグトップの数字で、ネットレーティング(100ポゼッションあたりの得失点差)はデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチとアーロン・ゴードンに次ぐリーグ3位(11.0)に入り、オールディフェンシブ2ndチームに初選出された。

 ホワイトは攻撃では正確なアウトサイドシュートとチームオフェンスを促進する能力、ディフェンスでは複数のポジションをカバーできる万能性がある。
 
 16日に公開された地元メディア『NBC Sports Boston』とのインタビューで、ホワイトはディフェンスの重要性についてこう口にしていた。

「リーグを見渡すと、数多くのトップガードやウイング陣がいるから毎晩チャレンジになってくる。僕としては、ディフェンスというのはチーム全体でお互いのことを信じてやらないきゃいけないことなんだ。

 もちろん、それは(ボールハンドラーにマッチアップする)僕とドリュー(ホリデー)から始まる。けどチーム全員で信じてやっていくこと、シーズンを通じてフォーカスしていかなきゃいけないことだと思っている」

 今季のセルティックスは、オールディフェンシブチームに選出された経験を持つホリデーとホワイトがハンドラーのマークを担当するため、相手チームにとっては脅威だ。

 さらにテイタムやブラウン、アル・ホーフォードは複数のポジションへスイッチ可能で、新加入のポルジンギスはキャリア平均1.8ブロックを誇るだけに、チーム全体でどれだけ強固な守備を構築するか興味深い。

 在籍3年目を迎えるホワイトは、延長契約の話が進行中と地元メディアが報じており、今後もセルティックスにとって攻守で重要なピースであり続けるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

セルティックスの主砲テイタムが優勝を逃し続けている近年の状況に危機感「あまり多くの時間はない」<DUNKSHOOT>

セルティックス行きを決めた理由、W杯欠場に至ったケガの原因、自分の能力への自信……名門の一員となったポルジンギスが大いに語る<DUNKSHOOT>

「あれは酷いものだった」レブロンが八村塁に愛あるいじり! キングとのワークアウトで八村は大きな自信に!<DUNKSHOOT>
NEXT
PAGE
【動画】敗戦濃厚だったセルティックスを救ったホワイトの劇的ブザビはこちら!