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重鎮シャックが“顔面殴打”のグリーンを「彼はナイスガイ」と擁護。一方“被害者”のヌルキッチを「早く起き上がれ」と罵倒<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.12.18

シャックは問題行動を起こしたグリーンを擁護した一方、被害者側のヌルキッチを非難した。(C)Getty Images

 ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは、現地時間12月12日(日本時間13日)のフェニックス・サンズ戦でユスフ・ヌルキッチの顔を殴打したとして、NBAから無期限の出場停止処分を科された。復帰するにはリーグやチームが定めた条件を満たす必要があるとされるなかで、殿堂入り選手のシャキール・オニールは、グリーンが助けを必要としているとの世論を一蹴している。

 グリーンはサンズ戦の第3クォーター残り8分23秒の場面で、ポジション争いをしたヌルキッチの顔面を右手で殴打し、フレイグラントファウル2をコールされて退場処分となった。グリーンの退場は、11月のクリーブランド・キャバリアーズ戦とミネソタ・ティンバーウルブズ戦に続き、今回のサンズ戦で3度目。ウルブズ戦ではルディ・ゴベアに見舞ったヘッドロックが問題視され、5試合の出場停止処分も受けた。

 これまでのスポーツマンとしてふさわしくない行為の数々を考慮したものとして、NBAは無期限の出場停止処分を発表。処分は直ちに適用され、復帰するにはリーグやチームが定めた条件を満たす必要があるとされている。
 
 2012年にNBA入りしたグリーンは、これまでのキャリア11年間でリーグ優勝4回、オールスター出場4回、オールディフェンシブ1stチーム選出4回、スティール王に輝いた2017年には最優秀守備選手賞を受賞するなど、ウォリアーズの黄金期を語る上で欠かせない選手だ。

 一方、フレイグラントファウルの常習犯でもあり、通算退場数は歴代2位の19回。2016年のNBAファイナル第4戦ではレブロン・ジェームズ(当時クリーブランド・キャバリアーズ/現ロサンゼルス・レイカーズ)の股間付近を叩き、累積によるペナルティで重要な第5戦で出場停止処分を受けた。その後チームは3連敗を喫して優勝を逃している。

 自身も歴代6位タイの退場14回を記録している怪物センターのシャックは、スポーツトークショー『Rich Eisen Show』に出演した際、「ドレイモンドは"バッドボーイズ"と呼ばれたデトロイト・ピストンズを見て育ったことを多くの人は知らない」と語り、これこそがグリーンのスタイルだとの見解を述べた。
 
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グリーンを擁護しヌルキッチを罵倒したシャック