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低迷するウォリアーズを見限るべきではない理由。元選手のクロフォードが語る「ステフがいる限り常にチャンスがある」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.12.22

孤軍奮闘とも言うべき活躍でウォリアーズを牽引するカリー。ウエスト11位からの反撃なるか。(C)Getty Images

 現地時間12月19日にホームのチェイス・センターで迎えたボストン・セルティックスとの一戦。ゴールデンステイト・ウォリアーズは後半に最大17点差をつけられ、第4クォーター開始時点でも11点ビハインドを背負っていた。

 ところが、この窮地に5ファウルのステフィン・カリーが第4クォーターと延長だけで圧巻の20得点。驚異的なパフォーマンスで息を吹き返し、最終スコア132-126でセルティックスを打ち破った。

 ウォリアーズはカリーがゲームハイの33得点に6アシストをマークしたほか、クレイ・トンプソンが24得点、4アシスト、ジョナサン・クミンガが17得点、7リバウンド、2スティール、ダリオ・シャリッチが11得点、6リバウンド、新人トレイス・ジャクソン・デイビスが10得点、13リバウンド、3ブロック、モーゼス・ムーディーが10得点、クリス・ポールが9得点、7リバウンド、12アシストと続いた。
 
 今季のウォリアーズはカリーが平均28.2点、4.7リバウンド、4.4アシスト、3ポイント成功率41.6%(平均4.8本成功)と好調を維持しているが、そのほかの主力が安定せず苦戦を強いられている。

 トンプソンは主にガード陣へのディフェンスに苦しみ、12日のフェニックス・サンズ戦ではフィールドゴール成功率20.0%(2/10)、3ポイント成功率12.5%(1/8)の7得点に終わってクラッチタイムをベンチで見守ることに。その後は4試合連続で24得点以上&3ポイント成功率40%以上と復調しているが、アンドリュー・ウィギンズは不振でキャリア初のベンチスタートへ降格。グリーンはリーグから今季2度目の出場停止処分を科され、現在はカウンセリングを受けている状況だ。

 チームは今夏にグリーンと再契約を締結。次は今季終了後に契約満了を迎えるトンプソンの処遇が気になるところだが、コアメンバーの解体を勧める周囲の声に、カリーは「勝利への期待」ゆえと、米メディア『NBC Sports』に答えている。

「(解体を指摘する声は)もうここ何年もの間、続いている。僕らは2022年にチャンピオンシップを勝ち獲ったのにね。けどそれは僕らに対する勝利への期待があるからなんだ。僕たちとしてはそうしたことを冷静に受け止めているよ」
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「あのチームのことを(優勝候補から)除外することなんてできない」