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クリッパーズ移籍で「ハッピー」なハーデンが早くも残留を希望?「あと数年コアメンバーをキープしていきたい」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.01.18

先発PGとして攻撃をリードし、チームを上位に導くハーデン。現在の状態の良さを語った。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・クリッパーズは、現地時間1月16日のオクラホマシティ・サンダー戦に128-117で勝利し、今季成績をウエスタン・カンファレンス4位の26勝14敗(勝率65.0%)とした。

 昨年11月1日の3チーム間トレードでフィラデルフィア・セブンティシクサーズからジェームズ・ハーデンが加入した直後は6連敗に陥り、その時点では3勝7敗と低迷。だが12月はウエスト最高成績の11勝2敗、6連敗後は23勝7敗と見事に盛り返している。

 ハーデン加入後、チームはラッセル・ウエストブルックがシックスマンにスライド。ハーデンが先発ポイントガードとしてポール・ジョージ、カワイ・レナード、テレンス・マン、イビツァ・ズバッツを操り、ベンチからはウエストブルックのほかにもノーマン・パウエルやメイソン・プラムリー、ダニエル・タイスが控える強力な布陣だ。

 チームが機能した要因として、ハーデンはタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)の存在を挙げている。今月12日に米メディア『The Ringer』へ公開された記事で次のように語った。
 
「コミュニケーションが最高なんだ。(ルーHCが)俺に自由を与えて、本来の自分でいさせてくれる。お陰で俺はスコアリングだけでなく、ディフェンスを読んだり、カワイとPG(ジョージ)をより良い位置へ導くことができている。ズー(ズバッツ)とのピック&ロールではイージーなレイアップまで持ち込める。すべてが俺の思い描いていた通りにできているよ」

 クリッパーズが上位に浮上した背景に、平均16.9点、4.6リバウンド、8.4アシストを残すハーデンの存在があることは明白。新天地で輝く34歳が10アシスト以上を記録した試合で、チームは11勝1敗と圧倒的な強さを誇っている。

 今後NBAはトレード・デッドラインやオールスター・ブレイクを挟み、プレーオフのスポットをかけたシーズン後半戦へ突入するが、クリッパーズが掲げているのはもちろん、フランチャイズ初の優勝だ。

 サンダー戦後、ハーデンは「俺たちにはチャンスがある。あと数年、このコアメンバーをキープしていきたい。ここ2、3年、俺にはこんな機会がなかった。物事はうまく進んでいるし、俺自身もハッピーだ」と話していた。
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