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NBA

ジョーダンも朝練?一流プレーヤーに見るハイレベルな練習環境。八村のルーツは明成高校にあった!

北舘洋一郎

2019.12.25

ハイレベルな選手、環境に揉まれることが成長に不可欠。八村はその点で恵まれていたと言える。(C)Getty Images

ハイレベルな選手、環境に揉まれることが成長に不可欠。八村はその点で恵まれていたと言える。(C)Getty Images

 バスケットボールという競技は“ハビットスポーツ”、いわゆる“習慣のスポーツ”と言われている。

 どういうことかというと、バスケットボールのプレーは反復によって身につくもので、その動きを繰り返し実践することで習慣化されていくという考え方だ。それも選手が置かれている環境のレベルが上がれば上がるほど、意識せずとも質の高いプレーが連続されるようになっていく。

 マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)は、自身が同級生よりも上手くバスケに順応できたのは、少し年上の兄といつもプレーしていたから、そして兄を打ち負かそうと必死になったからだった、と話している。またシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)は、少年時代に父の仕事上ベースキャンプにいたため、中学1年生の時点ですでに大人に混じってピックアップゲームに参加していたことでどんどん上手くなっていったという。

 簡単に言えば、選手にとって成長する可能性の高い環境で、自分よりも上手い年上のなかで頭角を現わすことが、プロ選手を目指すティーンエイジャーにとって重要なポイントなのだ。
 
 これはNBAの舞台に進んでも通じることで、自分よりも格上のプレーヤーや環境の下でプレーすることで、選手はどんどん上達していく。思い起こせば、ブルズ時代のジョーダンはスコッティ・ピッペンやホーレス・グラントといった若手を呼び出し、自宅にある体育館で「ブレックファーストクラブ」という朝練を行なっていた。

 この時、ジョーダンは「チーム練習だけでは個のスキル向上までは手が届かない。かといって1人で黙々とシュート練習をしていても、そこに競争心は生まれにくい。だから、朝練で“俺を負かしてみろ”と1オン1で勝負することが、実践的なシュート練習につながっていたんだ」と語っている。

 そこで気になるのが、ルーキーとして期待以上の活躍を見せる八村塁(ワシントン・ウィザーズ)には、どんな環境が用意され、それを反復できているのか、という点だ。
 
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