2010年代に終わりを告げ、これからNBAは新たなディケイド(10年)に突入する。その前に、73年の長い歴史を誇るリーグの歩みを、今一度時代ごとに振り返っておくべきではないだろうか。
今回紹介するのは、セルティックス王朝が終焉した1970年代。名門の躍進や新球団の台頭が目についたが、ライバルリーグをNBAが吸収したためチームが増えすぎたこと、さらにドラッグの蔓延などもあり、リーグの人気は下降線をたどっていた。
■名門チームだけでなく新球団の台頭も目立つ
1968-69シーズンを最後にビル・ラッセルが引退し、同時にボストン・セルティックス王朝も終焉。これにより、NBAは戦国時代に突入した。3回以上優勝したチームがひとつもない年代は、NBAの歴史を通じて70年代だけである。
まず71年には創設わずか3年目のバックスが、ルー・アルシンダーとオスカー・ロバートソンを中心に初優勝。69年ドラフト1位で入団したアルシンダーは、ディフェンスするのが非常に難しい必殺技スカイフックを駆使し、平均31.7点をあげて得点王となりMVPも受賞。その後イスラム教への改宗に伴いカリーム・アブドゥル・ジャバーと改名し、75-76シーズンにはトレードでレイカーズへ移り、70年代を通じて5度のMVPを受賞した。
72年はレイカーズがロサンゼルス移転後初の優勝。1度も優勝できないまま、シーズンの途中で引退したエルジン・ベイラーの無念を晴らすかのように、ジェリー・ウエストとウィルト・チェンバレンが中心となってレギュラーシーズン69勝の新記録を達成した。
73年には、古豪ニューヨーク・ニックスが強固なディフェンス力を武器に57勝をマーク。70年に初優勝した時のエースだったウィリス・リードは衰えが顕著だったが、代わりにウォルト・フレイジャーが平均21.1点、7.3リバウンド、5.9アシストとチームを牽引した。
プレーオフに入ると、カンファレンス決勝でこの年68勝をあげたセルティックスを撃破。ファイナルでは5人が平均2桁得点をあげる活躍でレイカーズを破り、3年ぶりの頂点に返り咲いた。
今回紹介するのは、セルティックス王朝が終焉した1970年代。名門の躍進や新球団の台頭が目についたが、ライバルリーグをNBAが吸収したためチームが増えすぎたこと、さらにドラッグの蔓延などもあり、リーグの人気は下降線をたどっていた。
■名門チームだけでなく新球団の台頭も目立つ
1968-69シーズンを最後にビル・ラッセルが引退し、同時にボストン・セルティックス王朝も終焉。これにより、NBAは戦国時代に突入した。3回以上優勝したチームがひとつもない年代は、NBAの歴史を通じて70年代だけである。
まず71年には創設わずか3年目のバックスが、ルー・アルシンダーとオスカー・ロバートソンを中心に初優勝。69年ドラフト1位で入団したアルシンダーは、ディフェンスするのが非常に難しい必殺技スカイフックを駆使し、平均31.7点をあげて得点王となりMVPも受賞。その後イスラム教への改宗に伴いカリーム・アブドゥル・ジャバーと改名し、75-76シーズンにはトレードでレイカーズへ移り、70年代を通じて5度のMVPを受賞した。
72年はレイカーズがロサンゼルス移転後初の優勝。1度も優勝できないまま、シーズンの途中で引退したエルジン・ベイラーの無念を晴らすかのように、ジェリー・ウエストとウィルト・チェンバレンが中心となってレギュラーシーズン69勝の新記録を達成した。
73年には、古豪ニューヨーク・ニックスが強固なディフェンス力を武器に57勝をマーク。70年に初優勝した時のエースだったウィリス・リードは衰えが顕著だったが、代わりにウォルト・フレイジャーが平均21.1点、7.3リバウンド、5.9アシストとチームを牽引した。
プレーオフに入ると、カンファレンス決勝でこの年68勝をあげたセルティックスを撃破。ファイナルでは5人が平均2桁得点をあげる活躍でレイカーズを破り、3年ぶりの頂点に返り咲いた。