NBA

八村もベンチで大興奮!主力不在のウィザーズがイースト2位のセルティックスを撃破し、2戦連続で“大物食い”

秋山裕之

2020.01.07

11試合連続の欠場となった八村だが、格上相手の勝利にベンチで喜びを爆発させた。(C)REUTERS/AFLO

 1月6日(日本時間7日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズはホームのキャピタル・ワン・アリーナでボストン・セルティックス戦に挑んだ。

 ウィザーズはこの日もブラッドリー・ビール、トーマス・ブライアント、ダービス・ベルターンス、モリッツ・ヴァグナー、八村塁と、主力の大半が欠場。一方のセルティックスも、エースのケンバ・ウォーカーがインフルエンザにより3試合連続の欠場となったものの、試合前の時点で25勝8敗とイースタン・カンファレンス2位につけており、下馬評は圧倒的だった。

 チームトップの平均22.5点をマークするウォーカーのほかにも、ジェイソン・テイタム(21.3点)、ジェイレン・ブラウン(20.6点)と、平均20点以上を記録するスコアラーを2人も擁し、元オールスターのゴードン・ヘイワード(平均17.1点、6.1リバウンド、4.2アシスト)や昨季オールディフェンシブ1stチームに選ばれたマーカス・スマート(平均11.3点、4.8アシスト、1.42スティール)も健在。タレントの差は明らかだった。
 
 ところが、第1クォーターから26-17と主導権を握ったウィザーズは、前半を終えて51-40と2桁リードで試合を折り返す。その後も相手に1度もリードを許すことなく、99-94で振り切り、4日のデンバー・ナゲッツ戦に続いて2連勝を飾った。

「もしシーズンが2試合だけならば、私は観客のMVPコールに賛同するよ」

 スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)が試合後に笑顔で讃えたのは、2戦連続で大暴れを見せたイシュ・スミス。プロ入り10年で11チームを渡り歩く苦労人は、キャリアハイの32得点を叩き出したナゲッツ戦に続いて、この日もゲームハイの27得点に4リバウンド、4アシストと殊勲の活躍で勝利の立役者となった。

「(MVPコールを受けたのは)高校時代以来だね。でも疲れていたから、あんまり覚えていないよ。ひたすらプレーして勝つだけさ」。試合後にそう謙遜したスミスだが、「彼の前でディフェンスし続けるのはすごく難しいよ。彼の切り返しとペース、スピードは見事なものだ」と指揮官は目を細めた。
 
NEXT
PAGE
チームを勝利に導いたスミスに敵将も脱帽。次戦の相手は?