ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンはリーグ優勝4回を誇る実力者であると同時に、歯に衣着せぬ発言で矢面に立つことも少なくない。オールスター期間中に現在のNBAを「つまらない」と表現すると、これにレジェンド選手が反論した。
2012年のドラフト2巡目35位でNBA入りしたグリーンは、過去12年間はウォリアーズ一筋で、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン(現ダラス・マーベリックス)と並ぶ主軸として君臨。優勝4回のほか、オールスター出場4回、オールNBAチーム選出2回、オールディフェンシブチーム選出8回、最優秀守備選手賞1回と実績を残してきた。
今年3月に35歳を迎えるグリーンは、オールスターのメディアデーで「NBAの試合はつまらないと思うか?」と問われると、「もちろん」と即答。「試合からフィジカルの要素が抜き取られてしまっていて、俺にとってはつまらないものになった。バスケットボールから人間らしさが排除されている」と続けた。
「コビー(ブライアント/元ロサンゼルス・レイカーズ)が言っていたことは正しかった。すべてのポゼッションは、ある意味チェスのようなものだ。今のNBAにはそれがない。ほとんどない。誰がより速く動けるか、誰がより3ポイントを決めるか、そういうだけのものになってしまっている。中身がない。すごくつまらないと思う」
この発言は大きな波紋を呼び、アダム・シルバー・コミッショナーは2月15日の記者会見で、グリーンの名前こそ出さなかったものの、「試合に対して批評的であることは完全に正しいことですし、そういった意見には細心の注意を払って耳を傾けています。今のリーグに改善の余地がないと言うつもりはありません。今後どのようなことができるか検討を続けますが、私は今の試合のあり方には満足しています」
さらに、グリーンに釘を刺したのが、1961-62シーズンにNBA史上初のシーズン・トリプルダブル(平均30.8点、12.5リバウンド、11.4アシスト)を達成した殿堂入り選手のオスカー・ロバートソン(元ミルウォーキー・バックスほか)だ。ラジオ番組『SiriusXM NBA Radio』に出演した際、「ドレイモンドは喋りすぎだ。誰が彼の言うことを気にするんだ?」と指摘した。
「ゲームとはそういうもので、好きか嫌いかのどちらかだ。特に自分のチームが勝てば楽しい。ドレイモンドはバスケットボールの仕方を知っているから、それを特別視するつもりはない。でも、彼は誰よりも(ステフィン)カリーにボールを渡している。彼のやっていることがつまらないんじゃないか? シュートをたくさん打つわけでもないし、ハードに守るわけでもない。だからつまらないんだ」
プレーした時代こそ違えど、稀代のオールラウンダーはグリーンの発言をおもしろく思わなかったようだ。
構成●ダンクシュート編集部
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今年3月に35歳を迎えるグリーンは、オールスターのメディアデーで「NBAの試合はつまらないと思うか?」と問われると、「もちろん」と即答。「試合からフィジカルの要素が抜き取られてしまっていて、俺にとってはつまらないものになった。バスケットボールから人間らしさが排除されている」と続けた。
「コビー(ブライアント/元ロサンゼルス・レイカーズ)が言っていたことは正しかった。すべてのポゼッションは、ある意味チェスのようなものだ。今のNBAにはそれがない。ほとんどない。誰がより速く動けるか、誰がより3ポイントを決めるか、そういうだけのものになってしまっている。中身がない。すごくつまらないと思う」
この発言は大きな波紋を呼び、アダム・シルバー・コミッショナーは2月15日の記者会見で、グリーンの名前こそ出さなかったものの、「試合に対して批評的であることは完全に正しいことですし、そういった意見には細心の注意を払って耳を傾けています。今のリーグに改善の余地がないと言うつもりはありません。今後どのようなことができるか検討を続けますが、私は今の試合のあり方には満足しています」
さらに、グリーンに釘を刺したのが、1961-62シーズンにNBA史上初のシーズン・トリプルダブル(平均30.8点、12.5リバウンド、11.4アシスト)を達成した殿堂入り選手のオスカー・ロバートソン(元ミルウォーキー・バックスほか)だ。ラジオ番組『SiriusXM NBA Radio』に出演した際、「ドレイモンドは喋りすぎだ。誰が彼の言うことを気にするんだ?」と指摘した。
「ゲームとはそういうもので、好きか嫌いかのどちらかだ。特に自分のチームが勝てば楽しい。ドレイモンドはバスケットボールの仕方を知っているから、それを特別視するつもりはない。でも、彼は誰よりも(ステフィン)カリーにボールを渡している。彼のやっていることがつまらないんじゃないか? シュートをたくさん打つわけでもないし、ハードに守るわけでもない。だからつまらないんだ」
プレーした時代こそ違えど、稀代のオールラウンダーはグリーンの発言をおもしろく思わなかったようだ。
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