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NBA

血栓で今季終了のウェンバンヤマへデュラント、ディーオウらがメッセージ「バスケ界全体が応援している」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.02.24

ウェンビーの早期復帰を、バスケ界全体が願っている。(C)Getty Images

ウェンビーの早期復帰を、バスケ界全体が願っている。(C)Getty Images

 右肩の静脈の深部に血栓があることが発覚し、レギュラーシーズンを全休することとなってしまったヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)。1月に行なわれたパリゲームズではチームの中心的存在であることをあらためて示し「昨年よりもフィジカルコンディションが良い」と充実感をにじませていたばかり。1月に21歳になった若き逸材にとって、NBAオールスターという人生初の球宴を満喫した直後の出来事だった。

 フランスのスポーツ紙『レキップ』には、21日の紙面で『COUP D’ARRET』(急ストップ)という見出しとともに、俯くウェンビーの姿が一面で掲載されるなど、母国フランスでも衝撃的なニュースとして報じられている。

 20日の朝、オースティンで行なわれたトレーニングセッションの際にこのショッキングなニュースがチームに告げられると、一同は一瞬にしてうつろな表情になったと同紙は報道。セッションの後、チームで唯一メディアの質問に応じたクリス・ポールは、こうコメントを残している。
 
「チーム全員にとってとてもつらい。ヴィクターはこのチームにとって、それにバスケットボール界全体にとって、とても大きな存在なんだ。コート上で彼の代わりを務められる選手はいない。でもそれ以上に、彼のカリスマ性やロッカールームでの存在感を失うことが、僕たちにとってものすごく痛手だ」

 サンフランシスコでのオールスターゲームを終えた後、ウェンバンヤマは、バスケットボールと完全に切り離した48時間の休暇をとることをとても楽しみにしていたそうだ。その後まさかの診断結果を告げられることになるとは……。

 球団から正式な声明が発表された後、チームのスタッフは「これは突発的な疾患であり、来シーズンには完全に元気になって戻ってくる」と話し、周囲を安心させることに尽力していたようだ。

『レキップ』が取材した、スポーツ選手の診察経験が豊富な心臓専門医の話でも、トップアスリートは特に予防医療も徹底しているため、再発の可能性は低いという。また、肩にできた血栓は、足などと比べて、心臓や肺まで運ばれるリスクも低いとのこと。
 
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