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NBA

【コビー・ブライアント追悼企画】ジョーダンとの対決、プレーオフでの大逆転劇――記憶に刻まれる名勝負・前編

ダンクシュート編集部

2020.01.27

00年のペイサーズとのファイナルで、コビーは足を痛めながらハイパフォーマンスを披露。(C)Getty Images

00年のペイサーズとのファイナルで、コビーは足を痛めながらハイパフォーマンスを披露。(C)Getty Images

 1月26日(日本時間27日、日付は以下同)、ヘリコプターの墜落事故により41歳の若さで命を落としたコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)。彼がNBAに与えた影響、そしてもたらした功績は計り知れないほど大きく、バスケットボール界の偉大なるレジェンドを失った悲しみは世界中を覆っている。

 20シーズンに及ぶ現役生活で、コビーは数々のハイライトを生み出してきた。そのスーパースターへの追悼の意を込めて、彼のキャリアのなかから珠玉の名勝負を紹介する。前編の今回はキャリア前期にあたる2005年まで。“ブラック・マンバ”のこれまでの軌跡を振り返りつつ、天国へと旅立ったコビーへ思いを馳せてほしい。
 
■ジョーダン相手に堂々のプレーを披露
1997年12月17日 シカゴ・ブルズ戦

 当時リーグNo.1プレーヤーだったマイケル・ジョーダンとの、キャリア3度目の対決。第1クォーター途中にコートに入ったコビーは、ジョーダンのお株を奪う華麗なフェイダウェイや豪快なダンクで次々と得点を重ねていく。その後も“神”を相手に堂々のプレーを見せ、自己最多の33得点をマーク。試合には敗れたが、強烈なインパクトを残してみせた。

■第4クォーターの猛反撃で逆転勝利を演出
2000年6月4日 ポートランド・トレイルブレイザーズ戦

 ブレイザーズと対戦したプレーオフのウエスタン・カンファレンス決勝。3勝1敗と先に王手をかけたレイカーズだったが、その後2連敗を喫し、決着は最終戦に持ち込まれた。迎えた大一番では第3クォーターまでに13点のビハインドを背負う苦しい展開となったが、第4クォーターに入るとコビーを中心に怒涛の反撃を開始。残り4分で同点に追いつくと、ラスト45秒にはコビーがスコッティ・ピッペンを振り切り、シャキール・オニールのアリウープをアシスト。これで相手の息の根を止め、自身初のファイナル進出を決めた。

■足を痛めながらビッグショットを連発
2000年6月14日 インディアナ・ペイサーズ戦

 ペイサーズとのファイナル第2戦で足首を捻挫したコビー。敵地での続く第3戦に欠場すると、レイカーズはこの試合を落としてしまう。2勝1敗となって迎えた第4戦、コビーはケガを押して強行出場。しかし序盤からシュートが決まらず、チームも劣勢を強いられる。後半に調子を上げてオーバータイムに持ち込んだが、残り2分半で大黒柱のシャックが痛恨のファウルアウト。絶望的な状況に敗戦ムードが漂うなか、このピンチを救ったのが当時21歳のコビーだった。シャック退場直後にレジー・ミラー越しのジャンプシュートを決めると、残り5.9秒にはチームメイトのミスショットを拾い決勝弾をヒット。大舞台で勝負強さを見せつけ、悲願の初優勝へとつなげたのだった。
 
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