今季のNBAのMVP争いは、シーズン中盤の比較的早い段階からオクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(以下SGA)と、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチの2人に絞られたと言っていい。
その2人が、連日にわたってリーグ史に残る記録を達成した。
まずはSGAだ。現地時間3月25日のサクラメント・キングス戦、26歳のエーススコアラーは両チーム最多の32得点を奪取。これで今季開幕5戦目から65試合連続で20点以上をマークしたことになり、NBA史上4人目の快記録達成者となった。
同一シーズンの連続20得点超え記録でSGAを上回るのは、ウィルト・チェンバレン(80試合連続/1961-62シーズンと63-64シーズン※当時は80試合制)、オスカー・ロバートソン(76試合連続/1963-64シーズン)、マイケル・ジョーダン(69試合連続/1990-91シーズン)のレジェンド3人のみ。
ケビン・デュラント(64試合連続)やコビー・ブライアント(62試合連続)ら名だたる歴代のスコアラーも、長いシーズンでは不調や故障離脱などで10点台に終わった試合もあるなか、SGAは今季4戦目(18得点)の1試合を除いて20点以上を稼ぎ続けている。翌戦には37得点をあげて記録を66試合に伸ばし、“ジョーダン超え”も見えてきた。
対するヨキッチは、翌26日に同じく史上4人目の快挙を達成。ミルウォーキー・バックスと対戦したこの日は故障から6試合ぶりに戻った復帰戦にもかかわらず、39得点、10リバウンド、10アシストのトリプルダブル(TD)を叩き出した。
これがシーズン30回目のTD達成となり、上のランキングでも登場したロバートソン(41回/1961-62シーズン)、チェンバレン(31回/1967-68シーズン)、そして現チームメイトのラッセル・ウエストブルック(42回/2016-17、34回/2018-19、38回/2020-21)に続く大台到達者となった。
過去のシーズン30回以上達成者のうち、ロバートソンとウエストブルックは同年に「シーズン平均TD」の偉業も成し遂げている。ヨキッチは現在、平均29.3点、12.8リバウンド、10.3アシストで、アシストのみ微妙なラインだが、史上3人目の達成は射程圏内だ。
平均32.8点で得点ランク首位、スティール部門でも2位につけつつ、サンダーをリーグ最高成績に導くSGA。かたや過去3度のMVP受賞シーズンをしのぐ個人成績で、史上3人目の平均TD達成が見込まれるヨキッチ。近年稀に見るハイレベルなMVPレース、投票者は頭を悩ませることになりそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
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ケビン・デュラント(64試合連続)やコビー・ブライアント(62試合連続)ら名だたる歴代のスコアラーも、長いシーズンでは不調や故障離脱などで10点台に終わった試合もあるなか、SGAは今季4戦目(18得点)の1試合を除いて20点以上を稼ぎ続けている。翌戦には37得点をあげて記録を66試合に伸ばし、“ジョーダン超え”も見えてきた。
対するヨキッチは、翌26日に同じく史上4人目の快挙を達成。ミルウォーキー・バックスと対戦したこの日は故障から6試合ぶりに戻った復帰戦にもかかわらず、39得点、10リバウンド、10アシストのトリプルダブル(TD)を叩き出した。
これがシーズン30回目のTD達成となり、上のランキングでも登場したロバートソン(41回/1961-62シーズン)、チェンバレン(31回/1967-68シーズン)、そして現チームメイトのラッセル・ウエストブルック(42回/2016-17、34回/2018-19、38回/2020-21)に続く大台到達者となった。
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平均32.8点で得点ランク首位、スティール部門でも2位につけつつ、サンダーをリーグ最高成績に導くSGA。かたや過去3度のMVP受賞シーズンをしのぐ個人成績で、史上3人目の平均TD達成が見込まれるヨキッチ。近年稀に見るハイレベルなMVPレース、投票者は頭を悩ませることになりそうだ。
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