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NBA

故障者続出でプレーオフを逃したシクサーズ指揮官が苦しい胸の内を明かす「我々が望んだ位置ではない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.04.01

主力の相次ぐ故障に、ナースHCも頭を悩ませている。(C)Getty Images

主力の相次ぐ故障に、ナースHCも頭を悩ませている。(C)Getty Images

 現地時間3月29日(日本時間30日、日付は以下同)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズはマイアミ・ヒート相手に95-118で敗れ、翌30日もトロント・ラプターズとの試合を109-127で落としたことで、8連敗を喫した。

 これでシクサーズは23勝52敗(勝率30.7%)でイースタン・カンファレンス13位。ヒート戦を終えた時点でポストシーズン進出への道が絶たれ、2017-18シーズンから続いていた連続プレーオフ出場が7シーズンで途切れた。

 就任2年目のニック・ナースHC(ヘッドコーチ)は、ヒート戦後の会見で苦しい胸の内を口にしていた。

「当然、昨年の夏や秋に設定していた、我々が望んでいた位置にはほど遠いところにいる。それは確かだ。今この状況で言えるのは、ものすごく苦戦したということ」

 一昨季にMVPを受賞したビッグマンのジョエル・エンビード、オールスターガードのタイリース・マキシー、さらには昨夏に万能戦士ポール・ジョージを獲得し、今季のシクサーズはビッグ3形成で大きな注目を浴びていた。
 
 その周囲にもケリー・ウーブレイJr.やエリック・ゴードン、アンドレ・ドラモンド、ガーション・ヤブセレ、ジャレッド・マケイン、カイル・ラウリーらを配置し、豪華ロスターを形成して意気揚々と今季を迎えた。

 エンビードが7試合に出場した昨年12月に9勝3敗と勝ち越し、同25日のクリスマスゲームでは昨季覇者ボストン・セルティックスを118-114で撃破。27得点、9リバウンドを奪った大黒柱は試合後に「あとは俺たちがまとまっていくことに尽きる。俺は自分たちのベストなバスケットボールに近かったとは見ていない。だけど、すごくいいチャンスがあった。だからあとは運があると期待し、健康体を維持していくこと」と自信を覗かせていた。

 だが、その後もケガ人続出という負の連鎖から脱却できず、黒星先行でシーズンが進んでいくことに。今季75試合を終えた時点で、19試合しか出場できていないエンビードをはじめ、ジョージが41試合、マキシーは52試合、マケインも23試合と主力がケガに見舞われ、多くの欠場を余儀なくされた。
 
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