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NBA

MVPレースのアピール材料に?ギルジャス・アレキサンダーが迫る“神様”ジョーダン以来の隠れた大記録<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.04.04

“神様”ジョーダン(右)しか達成していない記録に、ギルジャス・アレキサンダー(左)が到達しようとしている。(C)Getty Images

“神様”ジョーダン(右)しか達成していない記録に、ギルジャス・アレキサンダー(左)が到達しようとしている。(C)Getty Images

 デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチと、オクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(以下SGA)による一騎打ちとなっている今季のNBAのMVP争い。レギュラーシーズンも残り2週間を切り、議論が白熱している。

 過去4年で3度の受賞を誇るヨキッチは、史上3人目の「シーズン平均トリプルダブル」達成に迫るほか、得点(平均29.7/3位)・リバウンド(平均12.8/3位)・アシスト(平均10.2/2位)・スティール(平均1.77/3位)の主要4部門でリーグのトップ3に入るという偉業も視野に入れる。

 さらに現地4月1日の試合では、トリプルダブル達成試合としては史上最多となる61得点(自己最多)を叩き出し、MVPレースの終盤に強烈なインパクトを残した。

 明確な大記録や、個人としての総合力はヨキッチが一歩上をいくかもしれない。ただし、SGAの今季の安定したパフォーマンスはそれに勝るとも劣らない。

 平均32.8点はリーグNo.1で、自身初の得点王の座はほぼ確定。残り6試合時点の総得点(2394)は2位のアンソニー・エドワーズ(1991)に400点以上差をつけており、これは第4クォーターと延長戦の得点を抜いた数(2018)でも首位に立つ圧倒ぶりだ。
 
 また今季は、18得点に終わった開幕4戦目を除く全試合で20点以上をあげており、同一シーズンの連続20得点超え記録でマイケル・ジョーダン(69試合連続/1990-91シーズン)と並ぶ歴代3位に名を連ねている。

 上位2人はウィルト・チェンバレン(80試合連続/1961-62シーズン、63-64シーズン)、オスカー・ロバートソン(76試合連続/1963-64シーズン)という半世紀以上前のレジェンドで、SGAは次戦で彼らに次ぐ70試合連続達成者となる見込みだ。

 加えて“神様”ジョーダンしか達成していない隠れた大記録として、「シーズン平均30点・フィールドゴール(FG)成功率50%・5リバウンド・5アシスト・1.5スティール・1ブロック以上」がある。

※スティールとブロックは1973-74シーズンから公式に計測。ジョーダンは1987-88シーズンに「平均35.0点・FG成功率53.5%・5.5リバウンド・5.9アシスト・3.16スティール・1.60ブロック」、90-91シーズンに「平均31.5点・FG成功率53.9%・6.0リバウンド・5.5アシスト・2.72スティール・1.01ブロック」で2度達成し、いずれもMVPを受賞した。

 SGAは現在「平均32.8点・FG成功率52.0%・5.0リバウンド・6.3アシスト・1.74スティール・1.03ブロック」で全項目をクリア。

 リバウンドとブロックの2部門が微妙なラインだが、これだけのオールマイティーな数字をシーズン70勝に迫らんとするリーグ首位チームで残しているのだから、投票者たちへの強力なアピール材料になるだろう。

 ヨキッチとSGA、あなたが投票者ならどちらに1票を投じる?

構成●ダンクシュート編集部

2大MVP候補が“NBA史上4人目”の偉業を達成!ヨキッチはシーズン30回目のTD、SGAは65試合連続20得点超え<DUNKSHOOT>
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