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「ナゲッツはベンチが機能していない」御大バークレーがヨキッチの“シュート不振”の原因を指摘「疲弊しているんだと思う」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.05.12

バークレーがヨキッチの不調の原因を指摘した。(C)Getty Images

 激闘が続くオクラホマシティ・サンダーとデンバー・ナゲッツによるプレーオフのウエスタン・カンファレンス準決勝。現地時間5月11日(日本時間12日、日付は以下同)に行なわれた第4戦を終えて、2勝2敗のがっぷり四つとなっている。

 両軍を牽引するのは、ともに今季のMVP有力候補であるシェイ・ギルジャス・アレキサンダーとニコラ・ヨキッチ。前者はシリーズ平均27.5点、8.3リバウンド、7.3アシスト、後者は同26.5点、14.8リバウンド、5.3アシストと、見事な数字を残しチームを力強く引っ張っている。

 ただ、ヨキッチに関してはここまでフィールドゴール成功率39.1%、3ポイント成功率24.1%とショットが不発。特に第3戦はチームが勝利したとはいえ、自身は10本の3ポイントをすべて外す乱調ぶりだった。

 ヨキッチのシュートスランプについて、『NBA on TNT』でアナリストを務めるチャールズ・バークレー(元フェニックス・サンズほか)は、ナゲッツの大黒柱が置かれている状況を危惧しつつ、こうフォローしていた。
 
「デンバーはバックアップセンター、ベンチ陣がまったく機能できていない。俺はそれが、昨年このチームを傷つけた要因のひとつだと思う。(ヨキッチは)昨年ルディ(ゴベア/ミネソタ・ティンバーウルブズ)とKAT(カール・アンソニー・タウンズ/現ニューヨーク・ニックス)相手にガス欠していた。ジョーカー(ヨキッチの愛称)1人を責めるのはフェアだとは思えないね。だが彼はいいプレーができていないし、疲弊しているんだと思う」

 ナゲッツは、サンダーとのシリーズで7選手が4試合に出場も、ビッグマンの控えで全試合コートに立っている選手は皆無。ヨキッチがベンチにいる時間帯は、パワーフォワードのアーロン・ゴードンが事実上センターに入っている。

 13日の第5戦は、勝利したチームがカンファレンス・ファイナル進出へ王手をかける重要な一戦だけに、中1日でヨキッチがどこまで復調できるのか。ここまでゴードンやジャマール・マレーの活躍で勝利してきたとはいえ、ナゲッツが難敵サンダー相手に4勝するためには、セルビア出身ビッグマンの復活が不可欠となる。

文●秋山裕之(フリーライター)

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