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レイカーズ3連覇時は「シャックこそがファーストオプションだった」。当時を知る選手が怪物センターの突出ぶりを力説<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.06.20

2000~02年に3連覇を成し遂げたレイカーズの黄金デュオ。当時は紛れもなくシャック(右)のチームだった。(C)Getty Images

 NBAには数々の名コンビが存在したが、2000年代前半に一世を風靡したロサンゼルス・レイカーズのシャキール・オニール&コビー・ブライアントはその中でも歴代屈指だろう。ただ、1999~2002年の間はコビーはシャックの引き立て役だったと、元NBA選手のギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は語っている。

 1996年、シャックがオーランド・マジックからのFA移籍で、コビーはドラフト直後のトレードでレイカーズ入りしてチームメイトとなった2人。年を重ねるごとにデュオとしての強さを増し、2000~02年にチームを3連覇に導くなど、輝かしい実績を残した。

 一方、コビーの台頭とともに互いのエゴがぶつかり、関係は徐々に悪化。2004年のオフに追い出される形でシャックがマイアミ・ヒートへ移籍し、2000年代最強とも言われるデュオはあっけなく解散となった。

 2人と同時代を生きたアリナスは自身がホストを務めるポッドキャスト『No Chill Gil』で、2000年代初頭において、シャックこそが「世界最高の選手」だったと当時を振り返る。

「ダブルチームを引き付けていたのはコビーではなく、シャックだった。コビーは『1B』、つまりナンバー2だ。シャックこそがファーストオプションだった」
 
 アリナスはこの件について、コビーの同期であり、レイカーズ黄金期メンバーのデレク・フィッシャーと話したことがあるという。フィッシャーは、3連覇後にコビーが「真の評価を得た」と発言したとし、アリナスも「2002-03シーズンにはコビーが第1オプションになっていた」と、のちに立場が入れ替わることを認めた。実際、コビーは2002-03シーズンに自身初となる平均30点台(30.0点)をマークしている(シャックは平均27.5点)。

 しかし同時に、コビーがエースとなって以降はリーグタイトルを獲得していないこともアリナスは指摘している。

「2003年には彼らは優勝していない。しかし誰もシャックを止めることはできなかった。誰と一緒にプレーしていたかという話だ。あの3年間、NBAにいた誰もがもしシャックとプレーしていたら、第2オプション、"ロビン"になっていただろう。シャックはNBAで最高の選手だった」

 コビーの偉大さは誰もが知るところだが、レイカーズ3連覇当時に限っては、リーグを席巻していた"怪物"シャックに軍配が上がるというアリナスの主張に同意せざるを得ないだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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