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NBA

3球団でファイナル進出3回。NBAで名を残す術を示したエリック・スノウの功績【NBA名脇役列伝・後編】

出野哲也

2020.06.24

04年にキャブズへ移籍。若きレブロン率いるチームをベテランとして支え、自身3回目のファイナルの舞台に立った。(C)Getty Images

04年にキャブズへ移籍。若きレブロン率いるチームをベテランとして支え、自身3回目のファイナルの舞台に立った。(C)Getty Images

 ファイナルでは、シャキール・オニールとコビー・ブライアントを擁するロサンゼルス・レイカーズ相手に1勝するのがやっとだったが、スノウ自身は5試合すべてで2桁得点。第5戦では12アシストを叩き出した。

「一番タフでインテリジェントなディフェンダーを一人あげるなら、エリック・スノウを選ぶ」。コビーのこの言葉が、スノウの守備力の高さを証明していた。

■キャブズ2年目に先発復帰し、8年ぶりのPO進出に貢献

 その後もスノウは活躍を続ける。02年から3年連続で平均2桁得点をあげ、02-03シーズンにはオールディフェンシブ2ndチームに選出された。だがこの頃には、すでにシクサーズのピークは過ぎていた。ブラウンHCが退任した03-04シーズンは6年ぶりにプレーオフを逃し、シーズン終了後にスノウもクリーブランド・キャバリアーズへトレードされる。
 
 新天地では若きスーパースター、レブロン・ジェームズとコンビを結成。この時点でプロ2年目のレブロンを中心とする若いチームにとって、経験豊富なスノウの存在はとてつもなく大きかった。移籍1年目はベンチ出場が大半だったが、2年目に先発に復帰すると、キャブズは前年の42勝から50勝へと勝ち星を伸ばして8年ぶりにプレーオフへ進出を果たした。

 その翌年、スノウは96年(ソニックス)、01年(シクサーズ)に続いて3度目となるファイナルの舞台に立つ。ただ、衰えは顕著でシーズン後半からはベンチスタートとなり、プレーオフでもラウンドが進むにつれて出場時間は減少していった。往年のディフェンス力は影を潜め、ファイナルの対戦相手だったサンアントニオ・スパーズのトニー・パーカー、エマヌエル・ジノビリを抑える術も持たなかった。キャブズは見せ場もなく4連敗。悲願のチャンピオンリング獲得はならなかった。

 08年にヒザを痛めて22試合の出場に終わると、08-09シーズンは1試合もコートに立つことなく現役を引退。その後は解説者を経て、12年に恩師のブラウンに誘われ、サザンメソジスト大の選手育成部長に就任。17年からはGリーグのテキサス・レジェンズでもアシスタントコーチを務めている。
 

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