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NBA

優秀な人材を多く輩出するも“プレップ・トゥ・プロ”時代を締める打ち上げ花火は不発に【NBAドラフト史|2005年】

大井成義

2020.07.24

■1位のボーガットを筆頭に、指名選手の3割が海外出身選手

 2005年のNBAドラフトロッタリーは、5月24日にニュージャージーのセコーカスにあるNBAの施設で行なわれた。レギュラーシーズンの勝率が歴代ワースト9位タイ、球団ワースト記録となる13勝しかあげられなかったアトランタ・ホークスに25.0%の1位指名権獲得率が与えられ、18勝でブービータイだった2チーム、ニューオリンズ・ホーネッツ(現ニューオリンズ・ペリカンズ)とシャーロット・ボブキャッツ(現シャーロット・ホーネッツ)にそれぞれ17.8%と17.7%が、次いでユタ・ジャズに11.9%が割り振られた。

 だがこの年もお約束のごとく確率通りに事は運ばず、確率わずか6.3%、6番目のミルウォーキー・バックスに1位指名権が転がり込む。2位指名権はホークスに、以下3位ジャズ、4位ホーネッツ、5位ボブキャッツに確定する。
 
 この年の1位指名候補の筆頭は、オーストラリア出身の7フッター、アンドリュー・ボーガット(ユタ大2年)だった。クロアチア移民の両親の下、メルボルンに生まれたボーガットは高校卒業後に国内のセミプロリーグでプレーし、平均22.0点、14.5リバウンド、2.7ブロックをマーク。

 U-19の代表チームに抜擢されると、2003年のFIBAジュニア世界選手権で平均26.3点、17.0リバウンド、2.5アシスト、1.5ブロックを記録し、大会MVPを獲得する。オーストラリアに初タイトルをもたらしたボーガットは、アメリカ戦で22得点、18リバウンドと気を吐き、アメリカのバスケットボール関係者の注目を集める存在に。

 2003年、海を渡りユタ大に入学。2年時にチームをNCAAトーナメントのスウィート16に導き、ジョン・ウッデン賞やネイスミス賞などの主要アウォードを獲得すると、2005年NBAドラフトの目玉候補の1人となった。3年前のヤオ、2年前のレブロン、前年のハワードと比べれば話題性に乏しかったものの、攻守に秀でた大型センターは、どのチームも欲しがる逸材だった。
 

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