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NBA

サンダーの「歴代ベスト5」を選定!NBA史に残る2組のデュオは文句なし。最後の1人は初優勝時のメンバーから抜擢

出野哲也

2020.07.31

ともに圧倒的な攻撃力でオクラホマ移転後のチームを牽引したウエストブルック(左)とデュラント(右)。最後は仲違いのような形で別れたが、その功績は色褪せない。(C)Getty Images

ともに圧倒的な攻撃力でオクラホマ移転後のチームを牽引したウエストブルック(左)とデュラント(右)。最後は仲違いのような形で別れたが、その功績は色褪せない。(C)Getty Images

【シューティングガード/ポイントガード】
ラッセル・ウエストブルック

1988年11月12日生。191cm・91kg
在籍期間:11シーズン(2008~19)
成績:821試合、平均23.0点、7.0リバウンド、8.4アシスト

 PGではあっても、ガンガン得点を取りにいくウエストブルックのプレースタイルはSGに近い。得意ではないディフェンス面もペイトンと組めば解消できるので、衝突さえしなければ最強のバックコートコンビが誕生する。

 2008-09シーズン、ソニックスがオクラホマシティに移転した年に入団したサンダー1期生。15年は平均28.1点、17年は31.6点で2度の得点王に輝いているが、彼の名を一気に高めたのは17年に達成した年間トリプルダブルだ。オスカー・ロバートソン以来リーグ史上2人目の偉業とあってシーズンMVPにも選ばれたが、以後3年も続けて達成してしまったせいで、自分の手で“快挙感”を薄くしてしまったのは皮肉な成り行きだ。

 18、19年は2年連続でアシスト王にもなり、その19年を最後に、ファンに惜しまれながらヒューストンへ移籍。なお前述した79年の優勝時、ファイナルMVPに選ばれたデニス・ジョンソンもSGだが、ソニックスでの在籍期間は4年だけだった。
 
【スモールフォワード】
ケビン・デュラント

ラッセル・ウエストブルック
1988年9月29日生。208cm・109kg
在籍期間:9シーズン(2007~16)
成績:641試合、平均27.4点、7.0リバウンド、3.7アシスト

 ウエストブルックが「サンダー1期生」なら、1年早く入団したデュラントは「最後のスーパーソニック」だ。2つのチャンピオンリングはゴールデンステイト・ウォリアーズで手にしたものだが、全盛期はオクラホマでの8年間だった。

 208cmの長身で、まるでフリースローのように軽々と3ポイントを放り込む天性のスコアラー。リチャード・ジェファーソンが「史上最もガードの難しい選手」と言うのも納得である。3年目の09-10シーズンに平均30.1点で初の得点王になると、以後3年連続、1年挟んで13-14シーズンも32.0点で合計4度タイトルを獲得。この間唯一トップを譲った12-13シーズンもカーメロ・アンソニーと0.6点差で、その気になれば十分逆転できたものの、最終戦を欠場して自らチャンスを放棄した。

 サンダーで優勝することなくFAで出て行ったため、ウエストブルックと違ってオクラホマでは敵視されているが、このフランチャイズに最も貢献した1人という事実は動かせない。
 

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