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NBA

サンダーの「歴代ベスト5」を選定!NBA史に残る2組のデュオは文句なし。最後の1人は初優勝時のメンバーから抜擢

出野哲也

2020.07.31

【パワーフォワード】
ショーン・ケンプ

1969年11月26日生。208cm・104kg
在籍期間:8シーズン(1989~97)
成績:625試合、平均16.2点、9.6リバウンド、1.8アシスト

 伝統的にこのチームは、センター/パワーフォワードの層は厚くない。そのなかで、唯一全国的な人気者となったのがケンプだった。89年に当時としては極めて珍しく、大学でのプレー経験のない選手として入団。傑出した身体能力を生かした野性的なプレースタイルで注目を集め、とりわけ迫力満点のダンクはハイライト集の定番となった。

 選手としても順調に成長を続け、93年から6年連続でオールスターに選出。雨の街シアトルを舞台にダンクの雨(Rain)を降らせ、ペイントを支配(Reign)するという意味で“レイン・マン”と呼ばれた。95-96シーズンにはそれまでの最高成績となる平均19.6点、11.4リバウンド、ペイトンとの強力コンビで勝ち進んだファイナルでもシカゴ・ブルズ相手に大暴れした。だが精神面は肉体ほど成熟しておらず、契約問題で不満を唱えて97年オフにクリーブランド・キャバリアーズへトレードされる。その後は不摂生もあって体重が大幅に増加し、スターの座からあっという間に転げ落ちた。
 
【センター】
ジャック・シクマ

1955年11月14日生。211cm・104kg
在籍期間:9シーズン(1977~86)
成績:715試合、平均16.8点、10.8リバウンド、3.3アシスト

 ケンプほど強烈な存在感はなかったけれども、ソニックス/サンダーのビッグマンとして最も貢献度が高かったのはシクマ。ハードロックバンドのメンバーのような金髪ヘアが特徴で、入団2年目から7年続けてオールスターに出場。211cmの長身からは想像もつかないほど正確なシュート力を誇り、ミルウォーキー・バックス移籍後の88年はリーグ最高のフリースロー成功率92.2%を記録。今なおこのタイトルを獲得した唯一のセンターとなっている。

 キャリアの終盤からは3ポイントも打ち始めたが、もう少し早くそのスタイルを取り入れていたら“ストレッチ・ファイブ”の先駆けとなっていたに違いない。当時のインサイドプレーヤーの常識とは反対に、ゴールから遠ざかってスペースを作るピボットは“シクマ・ムーブ”と呼ばれた。守備ではブロックこそ少なかったものの、リバウンドはシーズン平均2桁が8回、82年と84年はディフェンシブ・リバウンドの本数でリーグ1位、79年のファイナルでは平均14.8本を奪って優勝に貢献した。

文●出野哲也

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