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NBA

スマートの“値千金のスティール”でセルティックスが3連勝!孤軍奮闘のエンビードは「スウィープなんて御免」と憤るが…

秋山裕之

2020.08.22

 このゲームのキープレーをひとつ挙げるとすれば、スマートが見せた渾身のスティールだろう。第4クォーター残り2分14秒、エンビードがフリースローを2本沈め、92-94とセルティックスが2点のビハインドを背負った場面だ。

 続くポゼッションでブラウンが3ポイントを外し、オフェンスに転じたシクサーズは左ローポストにいるエンビードにボールを託す。すかさずセルティックスがダブルチームを仕掛けると、エンビードは右コーナーへとパスアウト。これをスマートが懸命に腕を伸ばしてスティールし、体勢を崩しながらブラウンへパス、直後の3ポイントプレーを生み出し、10連続得点の口火を切ったのである。

 スマートは「それが俺の仕事。ああいうプレーが俺をリーグでベストなディフェンシブプレーヤーにしているのさ。それは俺自身が知っているし、チームメイトたちもわかってくれている」と自信を覗かせた。
 
 昨季オールディフェンシブ1stチームに初選出されたコンボガードは、191㎝・100㎏の筋骨隆々の肉体にタフなメンタリティ、強靭なフットワークを兼備し、洞察力にも優れている。スティーブンスHCやチームメイトたちからの信頼も厚く、センターの選手であろうと真っ向勝負を挑む度胸の持ち主だ。

 セルティックスはテイタム、ブラウンらオールスイッチ可能な選手を複数擁しているが、最も献身的かつアグレッシブな働きを見せているのがスマートなのは間違いない。今季の最優秀守備選手賞の最終候補に入らなかったことに発奮し、プレーオフで一段とギアを上げていると言っていいだろう。

 一方、シクサーズはエンビードのほか、ジョシュ・リチャードソンとシェイク・ミルトンがそれぞれ17得点、トバイアス・ハリスが15得点、15リバウンド、4アシスト、ホーフォードが10リバウンド、2ブロックを残すも、試合を通してショットが決まらず。チーム全体でFG成功率29.5%(28/95)、3ポイント成功率23.1%(9/39)と不発に終わった。
 
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