専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

抜群の勝負強さを誇った“ミスター・ビッグショット”チャンシー・ビラップス。生粋のリーダーが引退後に歩んだ道とは

杉浦大介

2021.01.18

「(ビラップスと出会ったのは) 7歳の頃だった。僕はトラッシュトークを仕掛ける方だったけど、彼は物静かな男だった。それでもなぜか気が合って、以降はベストフレンドであり続けてきたんだ」。

 ルーは17年に『デンバー・ポスト』の取材でそう語っており、2人の間に信頼関係が存在することが容易に窺い知れる。また、同じくACになったドリューともビラップスはバケーションをともにするほど関係が深い。ウィリアムズの証言通り、現役時代から同僚との関係性を大事にする正真正銘のリーダーだったビラップスは、指導者としての第一歩を踏み出すのにもその部分を重視したのだろう。
 
 前述の通り、昨季のクリッパーズは多くのタレントを擁しながら、最後までチーム内にケミストリーは生まれなかった。それが期待外れの結果に終わった要因になったと報じられたのは記憶に新しい。ほぼ同じコアメンバーで戦っている今季は、選手だけでなく、首脳陣のチームワークも大事になる。当然ながら、“ミスター・ビッグショット”の役割にも注目が集まる。

 生粋のリーダーであるビラップスが、コーチとしても勝負強さと信頼性の高さを発揮するようになれば、クリッパーズは王者レイカーズを脅かす存在になるかもしれない。

文●杉浦大介

※『ダンクシュート』2021年2月号掲載原稿に加筆・修正

【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号