レイカーズはシーズン終盤にレブロンが復帰することでようやくフルメンバーが揃うこととなる。もっとも、デイビスと新加入のアンドレ・ドラモンドというオールスタービッグマンによる共演だけでも、相手チームにとっては十分に脅威となるに違いない。

「俺たちは互いに順応して、早い段階で結果を出すことができると思っている。それは互いについて学び、最終的に勝利を掴みたいと思っているからだ。勝利を欲している２人の男がいるんだから、互いが機能する方法を見つけることはできるさ」とデイビス。
  　ＮＢＡでは今季、デイビスのほかにも、ジャマール・マレー（デンバー・ナゲッツ）が左ヒザの前十字靭帯断裂によりシーズン絶望、ジェームズ・ハーデン（ブルックリン・ネッツ）も右ハムストリングの状態が悪化して無期限の離脱となるなど、覇権争いを左右するほどの故障が発生している。

「リーグにいる多くの選手が健康体ではない。それに多くのチームが健康を維持できていない。その点、レイカーズは俺が100％の状態で戻ってくる。レブロンもケガを治して健康体で戻ってくるはずだ。だから俺たちはこれから自分たちをいいポジションへと持っていくだけだ」

　プレーオフまで残り約１か月と迫るなか、連覇を見据える王者がここからどんな巻き返しを見せるのか。楽しみに待ちたいところだ。

文●秋山裕之（フリーライター）