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NBA

デイビス、ウォール、ブッカー…“大学バスケ界のローマ帝国”ケンタッキー大の歴代ベストメンバーを選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.04.23

【シューティングガード】
デビン・ブッカー

1996年10月30日生。196cm・93kg
カレッジ成績:38試合、平均10.0点、2.0リバウンド、1.1アシスト
NBA成績:396試合、平均22.9点、3.7リバウンド、4.7アシスト

 多士済々なケンタッキー出身者たちだが、SGはNBAで成功した選手があまりいない。大学時代は華々しい活躍を見せたレックス・チャップマンやロン・マーサーも、スター級には届かなかった。しかしブッカーは、2015年のドラフト13位でフェニックス・サンズに入団すると、レブロン・ジェームズ、コビー・ブライアント、ケビン・デュラントに次ぐ史上4番目の若さで通算1000点を突破。さらに2年目の17年3月24日には、ボストン・セルティックス相手に70得点を奪う大爆発。史上6人目、そして最年少(20歳145日)での70点台という大偉業で、一気に知名度を上げた。

 同年からは5年連続で平均22点以上、キャリア平均22.9点はデイビスに次いでケンタッキーОBで2番目。強気にシュートを打ちまくるスタイルでブザービーターも何度となく決め、ここ2年はオールスターにも選ばれた。18-19シーズンには平均6.8アシストを繰り出すなど、単なる点取り屋にとどまらないオールラウンダーとして成長を続けている。
 
【スモールフォワード】
クリフ・ヘイガン

1931年12月9日生。193cm・95kg
カレッジ成績:77試合、平均19.2点、13.4リバウンド
NBA成績:745試合、平均18.0点、6.9リバウンド、3.0アシスト

 1951年に3度目のNCAAトーナメント優勝を飾った際のメンバーで、53年には当時の学校記録となる51得点をあげた。同年のドラフト13位でボストン・セルティックスに指名され、兵役を経て56年にセントルイス(現アトランタ)・ホークスへトレード。伝説の名センター、ビル・ラッセルのドラフト指名権との交換だった。

 名人芸の域に達したフックシュートを駆使し、2年目の57-58シーズンは平均19.9点でオールスターに選出。ファイナルでもセルティックス相手に平均25.2点を稼ぎ、ホークス球団史上唯一の優勝に大きく貢献した。オールスターには62年まで5年連続で選ばれ、66年に一旦引退したが、ABAでヘッドコーチ兼任として復帰しさらに3年現役を続けた。

 SFではほかにも、往年のヒット曲に因む“モンスター・マッシュ”のニックネームで知られたジャマル・マッシュバーンや、2000年代のデトロイト・ピストンズで守備を売り物としたテイショーン・プリンスなども好選手として鳴らした。
 
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