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NBA

元ユーロリーグ得点王のマイク・ジェームズがネッツ入り!NBA定着の足掛かりを掴めるか<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2021.04.26

 ジェームズのシュートが決まるたびにコートサイドで派手にリアクションしていたカイリー・アービングも、「コートサイドでの俺の様子を見てのとおりだ。ジェームズのパフォーマンスには興奮したよ。彼のことを、選手一同、両手を広げて歓迎している。まだ試合数はある。早く馴染んで、楽しんでほしい」と新入りメンバーの初陣を称賛。

 本拠地のバークレイズ・センターは「迷路みたいで迷子になりそうだった」というジェームズは、「トレーニングもなしだったから、とにかくリラックスしてプレーしようと思って臨んだ。コーチやチームメイトが、アグレッシブに行け!と激励してくれたから、速いペースでプッシュし続けて、味方をいかにオープンにさせられるか、そして自分もイージーに打てる状況を作れるかを意識した」と初試合を振り返った。

 チームに「親友と呼べるような親しい間柄の選手はいない」という、新しい環境ではあるが、ケビン・デュラントの弟とは前からの知り合いで、その縁でデュラントともオフでも何度か会ったことがある。アシスタントコーチのアイミ・ウドカはポートランドの同郷で古くからの知り合い。ジェームズ・ハーデンやアービングともジムで一緒になったりと顔見知りだったそうだ。
 
 さらにNBAデビューしたのが、HCのナッシュが現役時代にプレーしたサンズ、というのも縁があるが、試合後の会見で「ポイントガードの大先輩にあたるナッシュのプレーを真似たりしていたか?」と記者から聞かれると、「実は子どもの頃憧れていたタイプではなかった」と照れ笑い。

「彼の偉大さを実感したのは大人になってからなんだ。子どもの頃は、なんていうか、もっと派手なプレーに憧れるものだからね。でも今は、試合の流れを読む巧さや周囲の選手たちを好位置に動かす力といった彼のプレーから多くのことを学んでいる」

 5月16日にレギュラーシーズンが終わるまで、ジェームズに与えられたチャンスは、2度目の10日間契約があったとして20日間だ。

 右ハムストリングを負傷して離脱中のジェームズ・ハーデンなど負傷者も多い中、即戦力として結果を出して、プレーオフが始まる5月19日までに別契約に切り替えられるか。

 ネッツには現在すでに、クリス・チオッザとレジー・ペリーの2人の2WAY契約選手がいる。
 
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