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NBA

カンザス大の歴代ベストメンバーは? ガードは名門のMVP、センターはシクサーズの新旧スターのツインタワー<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.05.06

【シューティングガード】
ポール・ピアース

1977年10月13日生。201cm・107kg
カレッジ成績:108試合、平均16.4点、6.3リバウンド、2.2アシスト
NBA成績:1343試合、平均19.7点、5.6リバウンド、3.5アシスト

 チェンバレンは別格として、カンザス大OBで2番目に偉大なNBA選手はピアースだ。大学時代もオールアメリカンに選ばれたが、98年のドラフトでは10位と予想外の低評価でセルティックスに指名される。その悔しさを力に変え、低迷中だった名門のエースとなり3年目から7年連続平均20点以上。オールスターには10回選ばれた。

 同じSG/SFのコビー・ブライアント、レブロン・ジェームスと幾度も名勝負を繰り広げ、08年はコビー率いるレイカーズとファイナルで対戦。第1戦ではヒザを負傷、車椅子でロッカールームに下がりながらも試合に戻り、気迫溢れるプレーで逆転勝利をもたらした。

 シリーズ平均では21.8点で優勝に貢献、大学の先輩ホワイトと同様ファイナルMVPの栄誉に輝いた。名選手揃いのセルティックスにあって、フリースローと3ポイントの成功数、スティールの3部門で球団記録保持者。殿堂入りの最終候補にも選ばれていて、間違いなく入選するだろう。
 
【スモールフォワード】
アンドリュー・ウィギンズ

1995年2月23日生。201cm・90kg
カレッジ成績:35試合、平均17.1点、5.9リバウンド、1.5アシスト
NBA成績:520試合、平均19.5点、4.4リバウンド、2.3アシスト

 カンザス大OBのNBA選手で、一番層が薄いのがこのポジション。物足りなさはあっても、現役のウィギンズが一番納得のいく選択肢となる。父ミッチェルはファイナルに出場した経験も持つ元NBA選手、母マリタは84年ロサンゼルス五輪陸上競技の銀メダリストというサラブレッド。高校生の頃から「カナダのレブロン・ジェームス」として注目され、大学でも1年目からカンファレンス新人王、オールアメリカンに選ばれた。

 14年のドラフトにアーリーエントリーすると、クリーブランド・キャバリア-ズから1位指名されたが、すぐにミネソタ・ティンバーウルブズへトレードとなり、平均16.9点で新人王に輝く。再建中のチームのエースと目され、3年目には23.6点までアップさせた。しかしながらシュート成功率の低さや守備難など、期待に応えられたとは言い難く、19-20シーズン途中にゴールデンステイト・ウォリアーズへトレードされた。
 
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