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NBA

デュラントの大爆発で窮地に陥ったバックス。ホリデーは「笛に助けられた」と批判も実際は…<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.06.17

 そんななか、ホリデーは試合後にデュラントが「(審判の)笛に助けられた」と発言。「確かに彼は絶好調だったし、48分間フル出場していた。でも最終的に、僕は3ファウル、タック(PJ・タッカー)が5ファウル、ヤニスが6ファウル、ブルックが4ファウル、クリスも4回していたんだ」と続けた。

 そしてホリデーは「ブルックリンは素晴らしいチーム。僕らはもっと上手くゲームをコントロールしなきゃいけないし、自分たちにも(ファウルを)コールされるようにしていく必要がある」と語っている。

 バックスはレギュラーシーズンでリーグ9位のディフェンシブ・レーティング(110.7)を記録。ホリデーとアデトクンボが今季のオールディフェンシブ1stチームに選ばれたほか、タッカーやロペスといった守備巧者もおり、守備に自信を持つチームだ。

 だがデュラント、ハーデン、アービングというビッグ3を擁するネッツは良くも悪くも大きな注目を集めるチームであり、故障者はいても依然として優勝候補の一角。彼らはスターゆえの恩恵を受けていると、ホリデーは審判のコールを間接的に批判したのだ。
 
「自分たちに運がないかは僕には分からない。このチームには闘争心あふれる選手たちがいて、すごくいいディフェンスをしている。多分、リーグでもベストと言えるくらいのディフェンスをね。だからそれを台無しにされてしまうと、さすがにがっかりする」

 第5戦はネッツのホーム、バークレイズ・センターで開催されたことも影響していたのかもしれない。この試合でバックスは17本のフリースローを獲得したのに対し、ネッツはデュラントだけで16本、チーム全体で25本と8本も上回っていた。

 もっとも、シリーズ全体を見ればバックスは5試合で計84本。ネッツの67本を大きく上回っているだけに、一方的に審判のコールを非難することは理に適っていない。

 バックスは17日(日本時間18日)の第6戦に敗れれば今季終了となるだけに、目の前の試合に集中し、団結力を高めて臨みたいところ。絶好調のデュラントをスローダウンすべく、どのような策を講じてくるかに注目したい。

文●秋山裕之(フリーライター)
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