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日本代表

【日本代表メンバー予想】東京五輪のベスト布陣は?八村、渡邊、馬場は不動。残り9枠を国内組15人が争う

永塚和志

2021.07.02

W杯は大会直前のケガで欠場となった富樫も、攻撃力を買われてメンバー入りが濃厚と見る。(C)Getty Images

W杯は大会直前のケガで欠場となった富樫も、攻撃力を買われてメンバー入りが濃厚と見る。(C)Getty Images

 またベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)も、アジアカップ予選、イランとの強化試合を通して五輪切符を自らの手元に手繰り寄せたのではないか。得点をそれほど取っているわけではないものの、PGとして視野の広さを見せて落ち着いてプレーした一方で、得意の守備では読みの良さからスティールなどでアピール。W杯では最後に落選し、悔しさを相当に感じたというが、2年の時を経て五輪メンバーの座を掴むか。

 さらに、代表候補から篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)を外した時に「身長180cm以下の選手を2人も置くことはできない」とラマスHCが発言したことから、PGは富樫勇樹(千葉ジェッツふなばし)も入るだろう。167cmというサイズは言わずもがな国際舞台ではディスアドバンテージとなるが、ボールハンドラーとして相手のプレスにも対応でき、またオフェンスでのペネトレイトができる数少ない選手であることから考えても、彼は欠かせない存在だ。
 
 W杯以降、日本代表のシステムは変化し、オフェンスではサイズの不利を補うため4人がアウトサイドで1人がインサイドに位置する形を基本としているが、ここで最も恩恵を受けた1人が張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)だ。3ポイントを磨き、インサイド、アウトサイドの双方でプレーできる貴重な戦力として台頭。イランとの第3戦では3ポイントを4本決め、ロスター入りに前進したと言えるだろう。

 最も予想を難しくするのは、1つしかない帰化枠だ。当初はライアン・ロシター(アルバルク東京)が頭ひとつ抜けているようにも思われたが、ギャビン・エドワーズ(千葉ジェッツ)が上記の試合を通してフィットしてきており、イランとの3試合では平均17点、7リバウンドと活躍(ロシターは同2.6点、6.7リバウンド)。インサイドでの得点力、リバウンドでは明確にロシターを上回っている。強烈なリーダーシップを持ちヘルプディフェンスにも長けるロシターはスタッツに表われないところでも貢献する選手であるとはいえ、ラマスHCはより調子の良いエドワーズを選ぶのではないか。
 
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