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NBA

3シーズンぶり復帰のイグダーラに全幅の信頼を寄せるカーHC「どんなポジションでも勝利を手助けできる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.08.12

 19年7月にサラリーキャップ超過のためメンフィス・グリズリーズへ放出後、イグダーラはグリズリーズでプレーせず、翌20年にトレードでマイアミ・ヒートへ移籍。加齢もあってここ2シーズンは平均20.9分、4.4点、3.6リバウンド、2.3アシストという成績に落ち着いているものの、指揮官からの信頼は厚い。

「彼がいなくなったことで、我々はチームのソウルの一部を失ってしまった。彼が退団した時に我々はそのことを知ったんだ」と切り出したカーHCは、続けてこう話した。

「アンドレの復帰は実に多くの面で大きい。第一に、彼はマイアミで2シーズンをプレーし、依然として複数のチームからオファーを受けていた。彼は万能性、自己犠牲、役割を特徴づけることができ、若手選手たちへ助言してくれる。そうした全てのことを体現してくれるんだ」

 2シーズン連続でプレーオフ出場を逃したウォリアーズには、昨季MVP級のシーズンを送ったカリー、アメリカ代表として東京オリンピックで2つ目の金メダルを手にしたドレイモンド・グリーンのベテラン陣に加え、アンドリュー・ウィギンズやジェームズ・ワイズマン、デイミオン・リー、ジョーダン・プールといった伸びしろのある若手が揃っている。さらにケガで2シーズンを全休したクレイ・トンプソンの復帰も見込めるだけに、今季こそプレーオフへ返り咲くことが期待されている。
 
 37歳となったイグダーラに前回在籍時のパフォーマンスを求めるのは酷だが、指揮官は「アンドレならこのチームでどんな役割でもこなせる。我々コーチングスタッフとトレーニングスタッフは、彼がプレーオフに向けて準備できるようにベストなやり方で導いていく。それは出場時間という観点ではなく、休養の面でね」と万全の態勢でサポートする構えだ。

 そして「アンドレが最も優れている点は、どんなポジションでも起用でき、勝利を手助けできること」と全幅の信頼をアピールした。

 ウォリアーズ復帰と報じられた6日、イグダーラは『The New York Times』へ「かつて所属し、数年間かけてレガシーを残し、複数回のチャンピオンシップを獲得する偉業を達成して、最も仲のいい友人たちと関係を構築した場所へ戻れる機会があるなんて、いったい誰が想像した? 俺にはファンの皆との関係、ベイエリアとの関係がある。ここで(キャリアを)終える機会があるなんて格別なことだ」とコメント。古巣復帰を喜ぶ自身、そして周囲の期待に応えることができるか注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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