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NBA

「俺は自分のやるべきことをやる」ヒートのタッカーが“前任者”との比較に反論。新たな相棒は「クレイジーな男」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.10.01

「今日はバムと一番多く話した。同じ目標に向かって突き進めるようにね。彼はボールハンドリングが巧みで、ボールプッシュもできるし、パサーを務めることだってできる。だから俺はこれまでよりも少し違う役割になるだろう。ヒューストン(ロケッツ)ではコーナーにとどまっていたし、ミルウォーキー(バックス)でもほとんどそうだった。でもここではたくさんカットしてプレーする機会がある」

 ビッグマンでありながらパス能力に長けたアデバヨとプレーすることで、タッカーは攻撃時に単なるシューターで終わる必要がない。今季はより積極的にカッティングして、コートを動き回る姿が見られるだろう。さらにタッカーはアデバヨへ最大限の賛辞を贈る。
 
「バムみたいなヤツなんていないさ。彼は本物のセンターであって、それにとどまらない。クレイジーな男さ。ビッグマンもガードも守れるし、リムだってプロテクトしてしまう。それにハンドリング、パスだってこなせるんだ。彼と同じことができるセンターを俺は知らないね。(ニコラ)ヨキッチくらいか。いや、でもバムは別格だよ」

 今季のヒートはアデバヨ、タッカーに加え、アウトサイドにも守備に長けたバトラーとラウリーが並び立つ。鉄壁の守備は相手チームを恐れさせるに違いない。さらにベンチからはモリスやヒーロー、ドゥエイン・デッドモンらが登場し、今年5月に右ヒザ大腿四頭筋腱の手術を受けたヴィクター・オラディポも戦列復帰を目指している。

 核となる主軸を残しつつ、新たに手練れのベテランを加えた曲者集団が、再び覇権奪取へ向けて動き始めた。

文●秋山裕之(フリーライター)

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