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NBA

シリーズをタイに戻したシクサーズは“完全体”ではない?リバースHCがヒートに警戒を促す「我々はまだエンビードのベストを見ていない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.05.09

「これで2勝2敗。俺たちにはまだやらなきゃいけないことが山ほどある。でも俺は、このチームが達成できることを楽しみにしている」

 そうエンビードが語ったように、シクサーズはチームとして自信を取り戻したと言えるだろう。

 もともと、両軍のレギュラーシーズンにおける戦績は2勝2敗ながら、ヒートはハーデン加入後のシクサーズとは対戦していなかった。

 そのため、ヒートのエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)は「今シーズン対戦した時のチームとは全然違うね。彼(ハーデン)は間違いなくダイナミックに変えてしまう。彼はMVP選手なんだ。あの男はゲームを巧みに操ることができる。それは得点やアシストをしたり、ディフェンスを翻弄して相手にダメージを与えることができるからだ」と警戒していたが、まさにその通りとなった格好だ。
 
 2勝2敗で並んだこのシリーズは、10日にヒートのホームで第5戦が行なわれる。エンビードとハーデンが揃ったシクサーズと2試合を戦い、ヒートがアジャストしてくる可能性はあるものの、シクサーズのドック・リバースHCは相手にプレッシャーを与えていた。

「我々は、このシリーズでまだジョエルのベストを見ていない。彼は依然としてマスクを着用した状態でどうプレーすべきか把握しようとしている」

 第4戦の第1クォーターで15得点を奪ったエンビードだが、第2クォーター以降は9得点のみ。24得点、11リバウンドと活躍したとはいえ、この男がベストコンディションではないのは明らかだ。

 そんなエンビードがもし次戦以降、30得点、いや40得点以上を稼ぎ出すような展開となれば、ヒートが苦戦することは間違いない。勝利チームがシリーズ突破に王手をかける第5戦は、ますます重要な一戦となるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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