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NBA

「ヒューストン時代の彼を期待していた」エンビードが相棒ハーデンに失望?「俺だけでなく皆が思っていた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.05.14

 だがシーズン途中に加入したこともあってハーデンは積極性を欠き、この試合であげた11得点はいずれも前半のみで、後半は無得点に終わった。

 ハーデンはプレーオフ12試合の出場で平均18.6点、5.7リバウンド、8.6アシストにフィールドゴール40.5%、3ポイント36.8%。得点はキャリア4年目以降ではワーストの数字だった。

 ハーデンの来季契約はプレーヤーオプションながら、約4737万ドル(約60億6336万円)と超巨額。本人は「俺は(来シーズンも)ここにいる。このチームが成長し続けて向上し、最高のレベルで競い合うために必要とされるなら何でもする」と語るも、今プレーオフのパフォーマンスを考えると、“もらいすぎ”の印象は否めない。
 
「このチームが彼を獲得してから、俺たちはヒューストン時代のジェームズ・ハーデンを期待していた。だが彼はそうではなかった。プレーメーキングに重点を置いていた。もっとアグレッシブにやってくれていたら、と俺だけでなく皆が思っていた」

 エンビードが語ったこのコメントが、シクサーズ関係者やファンの気持ちを代弁していると言えよう。

 試合後の会見で、ハーデンはボールがあまり回ってこなかったことを漏らしており、「ドック・リバース・ヘッドコーチはプレーコールしたのか?」と聞かれると「次(の質問)」と交わしていたことから、来季に向けて改善していくことが多々あるのだろう。

 はたして、シクサーズは来季に向けてどう動くのか。ハーデン自身も残留を前提に、チーム内での役割を変更していくのかも気になるところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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