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NBA

【NBAドラフト候補】ロケッツからの3位指名が有力視。デューク大出身のイタリア系エース、パオロ・バンケロとは<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.06.23

 そんな時、アスリートだった父は自身の経験から、「より高いところに視点や目標を定めて、しっかりそこにフォーカスすること」とアドバイス。その言葉を胸に邁進したバンケロは、3年生の頃には1試合平均22点、11リバウンド、4アシストを叩き出すチームの柱となっていた。

 厳しいレギュラー争いを勝ち抜いた過程で彼が身につけたのは、自身のプレーの質を上げることだけでなく、周りも一緒に高めていくリーダーシップだったという。

「以前の僕は、自分のプレーで手本になればいいという感じだった。でも、より成長していくにつれて、どんどん声を出して仲間を引っ張るリーダーになることができた」とバンケロは語る。ちなみに高校では、学業の成績もなかなか優秀だったそうだ。

 2021-22シーズンに所属したデューク大では、 1年生にして平均17.2点、7.8リバウンド、3.2アシストの活躍で、NCAAトーナメントでは7年ぶりのファイナル4進出に貢献。セミファイナルで宿敵ノースカロライナ大に敗れたが、この試合でも20得点、10リバウンドとチームハイの働きで、同校からただ1人、ファイナル4のオールトーナメントチームに選出されている。
 
 その自信を携えて今年のドラフトにアーリーエントリー。「自分は今年のドラフトのベストプレーヤーだということを、シーズンを通して証明してきたという自負がある」と口にする19歳は、先日、3位指名権をもつヒューストン・ロケッツのワークアウトに参加した。

「ものすごく感触が良かった。若いチームで、スペースを使ってスピーディーにプレーする。チームも僕がすぐにフィットすると感じてくれていたようだ」と、地元テキサスのメディアに好感触を語った。

 ロケッツには、昨ドラフト2位指名のジェイレン・グリーンを筆頭に、アルペレン・シェングン(16位/オクラホマシティ・サンダーからトレード)、ウスマン・ガルーバ(23位)、ジョシュ・クリストファー(24位)と、昨年のドラフト1巡目で指名された若手が4人もいる。同世代の若手が多い環境は、彼にとって個性を発揮しやすいはずだ。
 
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