さらにもう1人、カーHCは今プレーオフにおける功労者として大ベテランの存在についても言及した。
今季3シーズンぶりにウォリアーズへ復帰したアンドレ・イグダーラは、1月末に38歳を迎え、首などを痛めていたこともありプレーオフでは7試合で平均8.8分の出場にとどまったものの、その存在感は別格だったという。
「このプレーオフで素晴らしかったことの1つに、アンドレが挙げられる。彼はチームに対して『チャンピオンシップを勝ち取るためには、ラウンドを重ねるごとに進歩していかなければいけない』と言った。そして『皆が健康体になれば、俺たちにはできる』と言ってくれてね」
イグダーラはプレーオフの期間中、ほとんどコートには立てなかったものの、ベンチから戦況を見守りつつ、若手選手たちへ熱心に指導するなど“チーム・ファースト”の姿勢を体現。プレーオフ開始前の時点で、ウォリアーズは決して優勝候補筆頭ではなかったものの、イグダーラの“予言”通りにチームは徐々に強さを増していった。
「この優勝における最も喜ばしい面の1つは、皆がエゴをなくし、チームのために団結したこと。それがあったからこそ、我々はこのレースをコンプリートできたんだ」
カーHCは王座奪還をそう振り返りつつ、「彼の手引き、リーダーシップ、知恵というのは、今回の優勝で非常に大きな部分を占めていた。私としては、あれ(イグダーラの発言)がチームにとって凄く大きかったと思う」とベテランの働きを労った。
ウォリアーズは今夏にイグダーラやケボン・ルーニー、オットー・ポーターJr.、ネマニャ・ビエリツァ、ゲイリー・ペイトン二世といった複数のメンバーが完全FAとなる。
すでに来季契約下の選手たちだけで年俸総額が約1億7108万ドル(約232億6700万円)と超高額で、ラグジュアリータックスの支払いも免れられないが、ボブ・マイヤーズGM(ゼネラルマネージャー)は22日のシーズン終了会見で現布陣の維持を目指すと語った。
「我々のゴール、希望というのは彼らを引き留めて(来季も)同じ布陣で戦うこと。FAになる選手の多くはファイナルで見せ場を作ってくれた。つまり彼らはこのチームにとって極めて重要な選手たちなんだ」
はたしてウォリアーズはFA戦線で今季と同じ布陣、あるいは同等の戦力を保持して来季を迎えることができるのか。優勝するチャンスがあることは他チームのFAたちにとっても魅力的なため、さらに強力なロースターを形成することも不可能ではないだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
今季3シーズンぶりにウォリアーズへ復帰したアンドレ・イグダーラは、1月末に38歳を迎え、首などを痛めていたこともありプレーオフでは7試合で平均8.8分の出場にとどまったものの、その存在感は別格だったという。
「このプレーオフで素晴らしかったことの1つに、アンドレが挙げられる。彼はチームに対して『チャンピオンシップを勝ち取るためには、ラウンドを重ねるごとに進歩していかなければいけない』と言った。そして『皆が健康体になれば、俺たちにはできる』と言ってくれてね」
イグダーラはプレーオフの期間中、ほとんどコートには立てなかったものの、ベンチから戦況を見守りつつ、若手選手たちへ熱心に指導するなど“チーム・ファースト”の姿勢を体現。プレーオフ開始前の時点で、ウォリアーズは決して優勝候補筆頭ではなかったものの、イグダーラの“予言”通りにチームは徐々に強さを増していった。
「この優勝における最も喜ばしい面の1つは、皆がエゴをなくし、チームのために団結したこと。それがあったからこそ、我々はこのレースをコンプリートできたんだ」
カーHCは王座奪還をそう振り返りつつ、「彼の手引き、リーダーシップ、知恵というのは、今回の優勝で非常に大きな部分を占めていた。私としては、あれ(イグダーラの発言)がチームにとって凄く大きかったと思う」とベテランの働きを労った。
ウォリアーズは今夏にイグダーラやケボン・ルーニー、オットー・ポーターJr.、ネマニャ・ビエリツァ、ゲイリー・ペイトン二世といった複数のメンバーが完全FAとなる。
すでに来季契約下の選手たちだけで年俸総額が約1億7108万ドル(約232億6700万円)と超高額で、ラグジュアリータックスの支払いも免れられないが、ボブ・マイヤーズGM(ゼネラルマネージャー)は22日のシーズン終了会見で現布陣の維持を目指すと語った。
「我々のゴール、希望というのは彼らを引き留めて(来季も)同じ布陣で戦うこと。FAになる選手の多くはファイナルで見せ場を作ってくれた。つまり彼らはこのチームにとって極めて重要な選手たちなんだ」
はたしてウォリアーズはFA戦線で今季と同じ布陣、あるいは同等の戦力を保持して来季を迎えることができるのか。優勝するチャンスがあることは他チームのFAたちにとっても魅力的なため、さらに強力なロースターを形成することも不可能ではないだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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