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NBA

カルーソが“スター寄せ集め”の古巣レイカーズにチクリ「ただ優れた選手をコートに出せばいいと思ってる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.07.16

 だが、昨季は113.3でリーグ21位までダウン。ウエストブルックを獲得するためにカイル・クーズマ(現ワシントン・ウィザーズ)、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(現デンバー・ナゲッツ)といった2020年の優勝メンバーを放出。昨夏のFA戦線でカーメロ・アンソニー(現無所属)やマリーク・モンク(現サクラメント・キングス)を獲得、ドワイト・ハワード、ラジョン・ロンド(ともに現無所属)という優勝メンバーを呼び戻したが、チームはシーズン終盤に入ってもかみ合うことはなかった。

「プロスポーツについて僕が思うのは“本当に優れた選手たちをコートにたくさん送り込めばいい”と考えている人たちがいること。時にはグルー、つまりどうすればまとまるかを把握する時間も必要になってくるのさ。つまり、彼らは昨シーズンにそのことを思い知ったんだと思うね」
 
 グルーガイ——。それはチームが攻守両面で円滑に戦術を遂行するために自己犠牲し、不足している部分をしっかりと補完する、そのチームに不可欠な接着剤のような存在のこと。レイカーズにとって、カルーソはまさにそういったタイプの選手であり、スタッツだけで判断してはならない典型でもあった。

 昨夏のFA戦線で実績十分のベテランを数多く揃えて奏功しなかったことで、レイカーズはダービン・ハムを新たな指揮官へ迎え、FA戦線でロニー・ウォーカー四世やトーマス・ブライアント、ファン・トスカノ・アンダーソン、トロイ・ブラウンJr.といった選手を獲得。ビッグ3の周囲にハードワーカーたちを集めている。

 今季レイカーズがどうなるかは、蓋を開けてみなければわからない。それでも、現時点ではっきりしているのは、新天地でもコート内外で声を出し、チームメイトたちを鼓舞し続けるカルーソの存在は、ブルズに間違いなく大きなインパクトを与えたということだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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