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NBA

25歳でプロ入りしたロッドマン、30歳でMVPのナッシュ……NBA歴代“遅咲きチーム”を選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.08.19

【スモールフォワード】
デトレフ・シュレンプ

1963年1月21日生。208cm・107kg
キャリアスタッツ:1136試合、平均13.9点、6.2リバウンド、3.4アシスト

 最も早い時期にNBAで成功したヨーロッパ出身選手の1人。西ドイツ出身ながらアメリカの高校・大学で実力を証明し、85年にドラフト8位の高評価でマーベリックスに指名された。

 最初の3年間は平均得点が2桁に届かず、期待外れの烙印を捺されかけていたが、インディアナ・ペイサーズ移籍後に成長。28歳になった91年にシックスマン賞に選ばれ、翌年も連続受賞した。

 本当のスター級となるまでにはさらに時間がかかり、93年に30歳で初めてオールスター出場。シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)へ移籍後さらに2度出場、94-95シーズンには10年目にして自己ベストの平均19.2点をマークした。同年は唯一のオールNBAチーム(3rd)にも選ばれている。
 
「唯一の欠点は、レフェリーに抗議する時間が長すぎることだけ」と言われたほど、様々な仕事をこなせるタイプだった。ほかではジェイレン・ローズや、古くはドン・ネルソンも成功を収めるまでに時間がかかった選手だった。
 
【パワーフォワード】
デニス・ロッドマン

1961年5月13日生。201cm・95kg
キャリアスタッツ:911試合、平均7.3点、13.1リバウンド、1.8アシスト

 プロ入りして比較的早い時期に、強豪デトロイト・ピストンズの主要な戦力になっていたので、キャリア年数的には遅咲きとは言えない。

 しかし、86年のドラフト2巡目27位で指名された時点ですでに25歳。年齢的には遅咲きと言って差し支えなく、またシカゴ・ブルズの一員として、世界的な知名度を誇るスターになったのは30代半ばになってから。遅咲きスターの代表格と言っていいだろう。

 なぜそんなにプロ入りが遅くなったのかと言えば、高校生の頃は身長が低かったから。有名大学からの誘いもなく、学校を出てからは空港の警備員として働いていたが、急激に身長が伸びてバスケットボール選手としての未来が開ける。

 シュート力は平凡でも執拗なディフェンス、そして何より史上最高レベルとも言われるリバウンドの才能に磨きをかけ、90、91年に2年連続で最優秀守備選手賞、92年からは7年連続リバウンド王に(最後のタイトル獲得時は36歳)。実力以上に奇怪な行動も話題になった、唯一無二の個性の持ち主だった。
 
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