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NBA

25歳でプロ入りしたロッドマン、30歳でMVPのナッシュ……NBA歴代“遅咲きチーム”を選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.08.19

【センター】
マーク・イートン

1957年1月24日生(2021年5月28日没)。224cm・125kg
キャリアスタッツ:875試合、平均6.0点、7.9リバウンド、1.0アシスト

 ロッドマンと同じく、イートンもNBAデビューは25歳。ドラフトでの指名順位はもっと低く4巡目72位だった。高校時代は身長211cmの水球選手で、卒業後は自動車のメカニックとして働いていた。

 だが紆余曲折を経て名門UCLAに入学すると、82年のドラフトでユタ・ジャズに入団。ロッドマンと同様、攻撃面はさっぱりでも、身長を生かしたブロックショットは2年目に平均4.3本でリーグ1位に立ち、以後5年間で4度タイトルを獲得した。84-85シーズンの平均5.56本は史上1位で、ほかには5本台に乗せた者さえいない圧倒的な本数だ。

 89年に32歳でオールスター初選出。通算11年とプレー年数は決して長くはなかったが、通算3064ブロックは歴代5位、平均3.5本は1位に君臨しており、ブロックが公式記録になって以降の時代では最高のショットブロッカーだろう。

 その他のセンターでは、ドラフト外でNBA入りしたベン・ウォーレスも遅咲きの代表と言われるが、20代前半でリバウンダー兼ブロッカーとして頭角を現わしていたため、ここでは選ばなかった。
 
【シックスマン】
ブルース・ボウエン

1971年6月14日生。201cm・84kg
キャリアスタッツ:873試合、平均6.1点、2.8リバウンド、1.2アシスト

 ロッドマン、イートンに続き、ボウエンもまたNBA初出場は25歳。この3人は皆ディフェンスに特化した選手であるのが、遅咲きになった理由に挙げられる。

 大学卒業時にはドラフトされず、フランスのリーグで2年を過ごし、ヒートに入団した96-97シーズンも出場時間はたった1分。その後も数球団を転々としたが、ヒートに戻った29歳の時に先発に定着すると、翌2001-02シーズンにサンアントニオ・スパーズで完全開花する。

 グレッグ・ポポビッチHCの求めるディフェンダーとしての役割を完璧に理解し、表面的な数字は平凡ながら、01年以降8年連続でオールディフェンシブチームに選出された。

 04年からの5年間はすべて1stチーム入り。ダーティーと非難されることも多かったが、フィジカルなスタイルが売り物だった。攻撃でも、02-03シーズンには3ポイント成功率44.1%でリーグ1位を記録するなど貢献したが、どういうわけかフリースローは通算成功率57.5%と最後まで不得手だった。

文●出野哲也
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