マブズが優勝した2011年、カーライル・ヘッドコーチはアップテンポなバスケットを打ち出していた。ジェイソン・テリー、ショーン・マリオン、カロン・バトラー、デショーン・スティーブンソン、JJ・バレアという走力のある5選手を揃え、キッドからファーストブレイクを繰り出すオフェンスで得点を積み重ねた。さらにハーフコートオフェンスではノビツキーの1オン1で着実に加点。戦術は明確だった。
「あの時と同じとは言わないが、キッドをドンチッチに、ノビツキーをクリスタプス・ポルジンギスに置き換えるという発想は悪くない。それによって戦術の選択肢も増えるし、チームが成功する確率も高いと考えた」とオーナーのマーク・キューバンは言う。
「チーム作りはオーナーのキューバン、GMのドニー・ネルソンと相談をすることから始まる。彼らがドンチッチの重要性を疑う余地は無かったし、私たちにはここから3、4年をかけてリーグの強豪へとのし上がって行く計画がある。ポルジンギスというドンチッチに並ぶ大物もラインナップに揃えることができ、チームの骨格を担う選手たちは揃った」とカーライル・ヘッドコーチ。
ここまでのマブズの試合を見ると、高得点を狙った早い展開の戦術を用いていることがわかる。ドンチッチやポルジンギスを筆頭にシュート成功率の高い選手が多く、ドンチッチからの精度の高いアシストパスがあれば、1試合平均で120点以上のゲームプランを作ることも難しくない。
ローテーションはほぼ8人で回し、必ずドンチッチとポルジンギスのどちらかがコートに立つ展開でゲームを進めている。この布陣を見てもオフェンス重視であることもわかるが、今後はディフェンスも強化しなければプレーオフで勝ち抜くのは難しい。
象徴的だったのが11月8日と14日のニューヨーク・ニックス戦。ドンチッチはこの2試合でいずれも30点超えのトリプルダブルをマークしたものの、チームは重要な場面でニックスの攻撃を止められず、格下であるはずの相手に連敗したのだ。
「僅差で格下に負けてしまうことは気分のいいものではないが焦ってはいない。このチームの中心選手はまだ若く、このような経験が彼らを成長させるはずだ」とネルソンGMは言う。
ドンチッチは得点、リバウンド、アシストでは申し分ない成績を残しているが、ターンオーバーの多さ(1試合平均4.6本)など、まだプレーが荒削りな部分もある。しかし、この荒削りな部分を伸びしろに変え、今後の飛躍を期待するには十分なタレントであることは間違いない。
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文●北舘洋一郎
「あの時と同じとは言わないが、キッドをドンチッチに、ノビツキーをクリスタプス・ポルジンギスに置き換えるという発想は悪くない。それによって戦術の選択肢も増えるし、チームが成功する確率も高いと考えた」とオーナーのマーク・キューバンは言う。
「チーム作りはオーナーのキューバン、GMのドニー・ネルソンと相談をすることから始まる。彼らがドンチッチの重要性を疑う余地は無かったし、私たちにはここから3、4年をかけてリーグの強豪へとのし上がって行く計画がある。ポルジンギスというドンチッチに並ぶ大物もラインナップに揃えることができ、チームの骨格を担う選手たちは揃った」とカーライル・ヘッドコーチ。
ここまでのマブズの試合を見ると、高得点を狙った早い展開の戦術を用いていることがわかる。ドンチッチやポルジンギスを筆頭にシュート成功率の高い選手が多く、ドンチッチからの精度の高いアシストパスがあれば、1試合平均で120点以上のゲームプランを作ることも難しくない。
ローテーションはほぼ8人で回し、必ずドンチッチとポルジンギスのどちらかがコートに立つ展開でゲームを進めている。この布陣を見てもオフェンス重視であることもわかるが、今後はディフェンスも強化しなければプレーオフで勝ち抜くのは難しい。
象徴的だったのが11月8日と14日のニューヨーク・ニックス戦。ドンチッチはこの2試合でいずれも30点超えのトリプルダブルをマークしたものの、チームは重要な場面でニックスの攻撃を止められず、格下であるはずの相手に連敗したのだ。
「僅差で格下に負けてしまうことは気分のいいものではないが焦ってはいない。このチームの中心選手はまだ若く、このような経験が彼らを成長させるはずだ」とネルソンGMは言う。
ドンチッチは得点、リバウンド、アシストでは申し分ない成績を残しているが、ターンオーバーの多さ(1試合平均4.6本)など、まだプレーが荒削りな部分もある。しかし、この荒削りな部分を伸びしろに変え、今後の飛躍を期待するには十分なタレントであることは間違いない。
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文●北舘洋一郎