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NBA

206cmのマジック、213cmのノビツキー、229cmのヤオ……現代バスケに逆行するNBA歴代“オールビックマンチーム”を選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.09.07

【スモールフォワード】
ペジャ・ストヤコビッチ
208cm・104kg

1977年6月9日生
キャリアスタッツ:804試合、平均17.0点、4.7リバウンド、1.8アシスト

 今では身長の高い選手が3ポイントを決めるのは、珍しくなくなっている。ダーク・ノビツキーとともに、そうした選手の走りのような存在だったのが身長208cmのストヤコビッチだ。

 クロアチア生まれで、ギリシャのプロリーグから98年にサクラメント・キングスへ加入すると、正確なシュート力で3年目には平均20.4点。02年からは3年続けてオールスターに出場、03-04シーズンはリーグ最多となる240本の3ポイントを沈め、自己ベストの平均24.2点を叩き出した。「酔っ払いが倒れこみながら打っているみたい」と形容されたシュートフォームは理想的とは言い難かったが、オールスターの3ポイントコンテストでも2度優勝。04年と08年はフリースロー成功率で1位となっている。

 ケビン・デュラント(ネッツ)も長身のSFで「本当の身長は7フィート(213cm)」などと冗談半分で語っていたこともあったが、実際には登録上の208cmよりも低い206cmだと、19年に実施された正式な測定で判明している(2024年現在は211cm登録)。
 
【パワーフォワード】
ダーク・ノビツキー
213cm・111kg

1978年6月19日生
キャリアスタッツ:1522試合、平均20.7点、7.5リバウンド、2.4アシスト

 身長224cm、オールスター選出4回のラルフ・サンプソンこそ、史上最高の長身PFではないかとの声はあるだろう。だがサンプソンがPFでプレーしていたのは、センターにアキーム・オラジュワンがいたからで、本来のポジションはセンターである。

 221cmのクリスタプス・ポルジンギス(ワシントン・ウィザーズ)も「センターよりPFの方が落ち着いてプレーできる」と言い、ニューヨーク・ニックス時代は主にPFで起用されたが、今ではほぼセンター。となると身長213cmはこの2人より低くても、ほぼ一貫してPFだったノビツキーが妥当か。

 ヨーロッパ出身者で史上最高の選手と言われ、平均20点以上は01年から12年連続、通算13回。MVPに輝いた07年に味わったプレーオフ1回戦敗退という屈辱は、11年にダラス・マーベリックスを初優勝に導き、ファイナルMVPを受賞して晴らした。アトランタ・ホークスで長くPFを務めたケビン・ウィリスも、ノビツキーと同じ213cmだった。
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