グリーンは「俺たちのチームには仲間意識があるのは確かだ」と語り、ウォリアーズについてこう話していた。

「仲間意識があるチームと対戦するとなった場合、それがなければ簡単に壊れてしまうが、あるなら立て直せる。（俺たちの仲間意識は）ひどく揺らいだりはしない」

　ほんの２週間前。ウォリアーズはジャパンゲームズでワシントン・ウィザーズと対戦しており、グリーンはプールとも息の合ったプレーを見せていた。約１週間前の一件をそう簡単に消し去ることはできないものの、彼らは優勝チームの主力として今季を戦っていくことを決めた。
  「ジョーダンはプロフェッショナル。それに俺もプロフェッショナルだ。俺たちにはやるべきことがあり、それをやっていくだけ。俺たちは仕事をして給料をもらっているんだから、自分たちのベストな能力を出してやっていく」とグリーン。

　今季２連覇を目指すウォリアーズにとって、主力の健康と共に重要なのがケミストリー。パッシングと選手たちのオフボールムーブをベースに繰り出すオフェンス、スイッチして守り抜くディフェンスの両面で、選手たちのコミュニケーションが不可欠であり、選手間のケミストリーはその根幹なだけに、彼らが“プロ”としてコート内外で振る舞えるかどうかが重要になってくる。

　13日の練習では気まずい空気にはならなかったと指揮官とルーニーが話していることから、この短期間でなんとか持ち直し、開幕を迎えてほしい限りだ。

文●秋山裕之（フリーライター）