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NBA

アシスト数1位のストックトン、リバウンドに執念を燃やしたロッドマン…NBA歴代“職人チーム”を選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.12.03

【スモールフォワード】
タボ・セフォローシャ

1984年5月2日生。198cm・98kg
キャリアスタッツ:869試合、平均5.7点、3.7リバウンド、1.4アシスト

 レブロン・ジェームスやスコッティ・ピッペンに代表されるオールラウンダーの多いポジションだが、何らかのスキルに特化した選手としてディフェンダーを選んだ。

 最優秀守備選手賞受賞者のロン・アーテスト(メッタ・ワールドピース)は攻撃力も高かったので、より「守備だけ」のセフォローシャをピックアップ。得点は最高でも平均7.6点止まりだが、キャリアの大半で先発として起用されたのは守備力の高さゆえ。オクラホマシティ・サンダー時代の同僚ケビン・デュラントも「どんなペリメータースコアラーでも守れる」と感服していた。

 表彰経験は2009-10シーズンのオールディフェンシブチーム(2nd)のみながら、腕の長さと状況に応じて最善のプレーを選択できる判断力を持ち「僕は20点を取ることはできないけれど、20点取られるのは防げる」と自負していた。若手の頃はSGがメインで、年を経るごとにSFでの出場が多くなり、晩年はPFでも使われた。
 
【パワーフォワード】
デニス・ロッドマン

1961年5月13日生。201cm・95kg
キャリアスタッツ:911試合、平均7.3点、13.1リバウンド、1.8アシスト
リバウンド王7回(歴代2位)

 極めて優れたディフェンダーであって、決してリバウンドだけの選手ではない。それでもロッドマンを一言で表現するなら(「トラブルメーカー」以外に、ということだが)「リバウンド職人」だ。

 身長201cmはPFとしては小柄でも、91-92シーズンの平均18.7本を筆頭に、同年から7年連続でリバウンド王を獲得。それを可能としていたのが、派手な見た目やキャラクターとは裏腹な、緻密な計算に基づいた頭脳的なプレーだった。

 誰がどのようなシュートを放つかがすべて頭の中に入っていて、適切なポジショニングを取っていた上、ボールを掴むまで諦めず何度でも跳ぶ執念は他を圧倒した。デトロイト・ピストンズ時代はそれなりに攻撃にも参加していたが、サンアントニオ・スパーズやシカゴ・ブルズへ移籍して以降の7年間は、平均FG試投数で5本を超えたのは1年だけだった。

 アナリストのディーン・オリバーはこのように言っている。「レジー・ミラーができることをロッドマンは何ひとつできず、ロッドマンができることをミラーは何もできない」。
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