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NBA

38歳を迎えたレブロンが抱く“勝利”への揺るぎない思い「チャンピオンシップを何度も獲得するために競いたい」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.12.30

「俺はそこ(王座)へ行くためには一歩一歩進んでいくことが必要だと知っている。どんなバスケットボールをプレーすればいいのかもね。ただバスケットボールをするのは俺のDNAじゃない。だからこれから何が起こるかを見ていきたいし、今後数年でどれだけ自分のマインドをフレッシュな状態にできるかだ」

 昨季までの19シーズンのうち、レブロンは2012、13年にヒート、16年にクリーブランド・キャバリアーズ、20年にレイカーズで計4度の優勝を飾っており、いずれもファイナルMVPに選ばれてきた。

 通算15回のプレーオフでファイナルに進むこと10回、カンファレンス・ファイナルに11回も進出しているように、ひたすら勝利を求めてプレーしてきただけに、昨季はプレーオフ進出を逃し、今季も下位に沈んだままコートから去るなど、彼のプライドが許すはずがない。
 
「俺はあとどれくらいプレーできるのか考えている。チームの戦績という面で、俺はこのレベルで自分のキャリアを終えたくないと思っているんだ。あくまでチャンピオンシップ争いをしていく。それは自分には、どんなクラブであろうと正しいピースを持ち込むことができると感じているからなんだ」

 レブロンの現行契約は来シーズンまでで、2024-25シーズンはプレーヤーオプション(契約を破棄することが可能)となる。息子ブロニーと一緒のチームでプレーする“親子共演”という夢も抱いているが、最もフォーカスしていることは勝つことに変わりはない。

 2年連続で下位に沈むレイカーズを、再びプレーオフチームへと引き上げ、覇権争いに加わることができるのか。キングにとって、キャリア終盤における最大のチャレンジと言っていいだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
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