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NBA

NBA入り目前のウェンバンヤマが語った指揮官への感謝とドラフトへの高揚感「もの凄くドキドキすると思う」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.06.18

「人生のひとつの章を閉じるような気分だ。僕はこのために生まれてきた。不安はない。NBAに行くことになるのはわかっていたし、試練があることも理解している。すべての敗北は、失敗というより教訓だ。今日負けたとしても、それが5年後、10年後の自分の役立つことを僕はわかっている」

 15000人の観衆の前で、仲間たちとファイナルを戦った経験を愛おしんだ。

 昨年のオフ、フランスリーグ王者でNBAの大先輩、トニー・パーカー(元サンアントニオ・スパーズほか)が会長を務めるアスヴェルを退団し、リーグで最も平均年齢の若い中堅クラブであるメッツへの移籍を表明した時は、世間を驚かせた。

 しかし結果的に、そのアスヴェルをセミファイナルで破ってファイナルまで到達したこの1年を振り返り、ウェンバンヤマは「フィジカル的な面だけでなく、リーダーシップや、責任とどう向き合うかを学んだ」と成長への手応えを口にした。
 
「メッツでの僕は、誰より責任を負う立場にあった。そしてその責任感があったおかげで、1年を通してより成長することができた。そしてなにより、ヴァンサン(コレHC)のような指導者がいたからこそ、こうした重責をこなすことができたんだ」

 戦術とテクニックの両面に完璧を求め、徹底した分析を行なうコレHCの指導法は「これまで体験したことのないものだった」と明かしたウェンバンヤマ。

「勝利とは何かということ、勝てるチームの中で個人がどのようなパフォーマンスをすべきかということ、そして対戦相手に応じた戦い方をするということ……。最後の1年、学ぶのに彼ほど適切な指導者はいなかった」と、指揮官への感謝を述べた。

 今後の予定を聞かれた時には「ドラフトのあとは、サ……」と、ドラフト1位指名権を持つスパーズの本拠地サンアントニオの地名をうっかり言いかけて、慌てて笑ってごまかすお茶目なシーンも。サマーリーグの前にはポートランドでのナイキキャンプに参加するなど、スケジュールは盛り沢山だそうで、加えてフランス代表とともに今夏のワールドカップに参加したい意思を改めて示した。
 
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