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NBA

NBA入り目前のウェンバンヤマが語った指揮官への感謝とドラフトへの高揚感「もの凄くドキドキすると思う」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.06.18

 ちなみに来週のドラフトで着用するスーツは「いくつか候補はあるけどまだ決めていない」とのこと。

「でも個性的なのが好きだから、たぶんみんなをあっと驚かせると思う」と付け加えたが、人生の大きな岐路とも言えるこのドラフトでは「ビッグマッチの前でもまったく緊張しない僕でも、もの凄くドキドキすると思う」と素直な気持ちも吐露した。

「アダム・シルバー・コミッショナーに名前を呼ばれる場面は昔から想像していて、この日が来ることをずっと夢見ていた。実際にどんな感じかは想像できないけれど、きっと特別な瞬間になると思う」

 この1年は、フランスのバスケ界にとっても嵐のようだった。

 第3戦のチケットは1時間で完売したが、一番高い席には1万5000ユーロ(約233万円)という値がついていた。フランスリーグLNBのディレクター、ファブリス・ジュオー氏によれば、フランスのバスケファンや一般のスポーツファンの注目をこの国内リーグ(Betclic Elite)に向けたウェンバンヤマ効果は、計り知れないほど巨大なインパクトだったという。
 
「我々のリーグ戦の放映権をアメリカの放送局が購入し、NBAアプリ上で中継されました。アメリカ国外のリーグとしては初のことです。(ウェンバンヤマが去った)来季も契約を更新するかはわかりませんが、ハイライト映像を流すといった、なんらかの形では残すことになるでしょう。なぜならフランスはNBAに多くの選手を輩出している国であり、この国のリーグは注目されているからです」

 実際この試合にも、アメリカのNBC放送が取材に訪れていた。

 ウェンバンヤマの同僚ビラル・クリバリのドラフト指名も濃厚であるように、今後も期待の若手が出現するだろう。その上でのフランスリーグの課題は、今年のプロスペクト、ニュージーランド・ブレイカーズに所属するライアン・ルパートや、同クラブから昨年のNBAドラフト1巡目11位で指名されたウスマン・ジェン(オクラホマシティ・サンダー)のように、フランスで育成したあと国外のクラブを経てアメリカへ巣立つ、というケースをなくし、ウェンバンヤマやクリバリのように自国リーグで経験を積む、というキャリアパスを選手たちが選ぶような環境を整備することだ。
 
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